朝ドラ「風薫る」。日本で初めて正式な看護師になる女性たちの物語。実話をベースにした明治の物語は朝ドラの王道。それなのに、今ひとつ盛り上がらない。
視聴率的には仲間由紀恵が登場した直後に15%をこえたけど、以降は13%台に逆戻り。あと、1ヶ月の放映期間に盛り返す気配はない。
今週はヒロイン直美の結婚で終わった。普通の朝ドラなら、ヒロインの結婚話は盛り上がるはず。それなのに、このバカバカしい展開には驚くばかり。相手は明治時代の軍人。多分、この時代の軍人ならば家系的に武士の流れ。しかも、保守的な九州の出のよう。
ならば結婚など、当人同士で勝手に決められるわけはない。まして、直美は娼婦が産んだ孤児院育ちなのだ。それを公言しているのに、あの時代の軍人と結婚できるわけがない。
物語的に直美が彼に自分の出自を話して、結婚できないと告げるのかと思った。でなければ、彼の家から、彼女のことを調べて、結婚を妨害するとか。
第一、あの時代に親に告げずに結婚するなんて、まったく常識外。このドラマ肝心なところでリアリィがない。まるで昭和少女マンガの世界なのだ。(モデルになった方は、確かに軍人と結婚。でも、彼女は士族の出身で、あの時代にフェリスを卒業している富裕層の出。直美とはまったく違う)
旦那に虐げられた士族出のヒロインと、真逆に娼婦に横浜で捨てられたヒロイン。ふたりが出会い、同じ道を目指す。時折、挟まる「ルー大柴」的な英語にも笑える。
これじゃ、話のベースがどんなに王道でも、朝ドラを見慣れた視聴者はついてこない。
