今さら横山秀夫の「64」。映画は力作だったけど、原作とはイメージが違う。原作以上の俳優は? | con-satoのブログ

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 今から10年前に公開された映画「64)(ロクヨン)」。原作は横山秀夫。横山作品は好きなので、かなり読んでいるけど、実は代表でもある、この作品は読んでいなかった。

 

 映像作品を先に見てしまった作品に関しては、映像の残像が薄くなった頃に読むようにしている。映画から10年経って、あれ?主人公を演じたのは誰だった?ぐらい記憶が薄くなった頃がちょうどいい。

 

 この映画化作品は、日本男優のオールスター映画だったけど、細かなキャストはすっかり忘れている。実は主役が佐藤浩一だったことも、うる覚えだった。

 

 それほど原作とイメージが違った。原作の三上は定年間際に近い元刑事。妻は元婦警。警察署の中でも美人婦警で有名だった存在。映画で演じたのは夏川結衣。


 娘は不細工な父親に似てしまったことを悲観して家出しているという設定。映画で演じたのは芳根京子。


 映画では父親が佐藤浩一だから、彼女でもおかしくない。でも、原作では、自分の(父親似の)不細工さを気にして家出する娘なのだ。(母親が美人なのも、彼女のコンプレックスを刺激している)なので、原作のイメージでは佐藤浩一も芳根京子もそぐわない。

 

 逆に原作を読んで、原作以上に役を膨らましているなと思い出したのが永瀬正敏。舞台になる誘拐事件の被害者の父親役。




 主に警察の人間関係が主な話になるので、警官役の俳優がたくさん登場するなかでは、部外者役なので、目立つ役ではあるけど、この映画の永瀬正敏の迫力。原作のイメージ通りというか、それ以上。

 

 そういえば、昨年メガヒットした「国宝」でも永瀬正敏は頭の数シーンだけの登場だったけど、強烈な印象を残している。主人公の父親、ヤクザの親分。冒頭で殺されてしまう。

 

 「国宝」もオールスター映画だったけど、出番が少ない割に、あの冒頭のシーンが強烈に残っているのは永瀬の存在があってのこと。

 

 横山秀夫の原作を読んで、思い浮かべた永瀬正敏の凄さ。