菅野美穂がALS患者を演じる「90m」。明るい母子家庭に訪れた悲劇が描かれる。
「90m」★★★★★
ALS患者を演じる菅野美穂が圧倒的な演技。実際に、その疾病にかかった人に会ったことはないけど、多分、こんなようすなのだろうと思わせる説得力がある。
母親の病気でヤング・ケアラーになる息子を演じるのは山時聡真。高校の仲間たちには、母のことは伝えていない。リーダー的な存在だったバスケも辞めざるを得ない。しかし、彼を失ったことで弱体化したと、チーム仲間とは距離が出来る。
映画は家庭内の介護と進学を控える学校のようすが並行して描かれる。このどちらもリアル。映画は音楽を排してドキュメンタリーなテイストも。
こんな秀作なのに、何故か、あまり宣伝も行われず、公開規模も限定的。これは、もったいない。
菅野美穂の主演賞をはじめ、年末の映画賞の候補になっておかしくないレベルの映画。

