アート小説というジャンルを定着させた人気作家、原田マハ。アートだけでなく、食に関する興味も深く、食エッセイも数多く出版している。
そんな1冊「やっぱり食べに行こう」を読んだ。
第1章は「朝ごはん」。世界各地で食べた「朝ごはん」へのこだわりが書かれている。気になったのはNYのベーグル。今は日本でもポピュラーな存在のベークル。最近はスーパーなどでも購入できる。
そんなベーグル。NYでは次元を超えたおいしさなのだそうだ。たしかにベーグルというとNYを思い浮かべる。街かどにはベーグル専門店がある。
何度かNYを訪れたことがあるけど、ベーグルを食べたことはない。日本では何度も食べているけど、それほど、ベーグルへのこだわりなどなかった。
しかし、マハさんによればNYのベーグルは格別なのだそうだ。確かにベーグルはユダヤ人が愛する食品。ジューヨークで揶揄されるほど、ユダヤ系の多いNYには、格別なベーグルがあるのだろう。
今度NYへ行ったら(まったく予定はないけど)ベーグルはマスト。
他に気になったのは、パリでのお話。アート小説のためにパリに滞在することが多いというマハさん。
自宅のある蓼科と東京とパリの三拠点生活をしているそう。
あるなと思ったのは、メトロでの出来事。ドアの反対側に立っている素敵な紳士。この渋い中年がいきなり懐からバケットを出して、何食わぬ顔して、バケットをかじったそう。こんな完璧な装いをした紳士がメトロの中でバケットをかじるようすを見て、パリを実感したそう。
自分もパリに滞在する時は、毎朝、暗いうちに起きて(特に冬はいつまでも暗い)ご近所のブランジェリーにバケットを買いに行く。パリなら、徒歩圏内の場所に必ず、早朝からオープンしてるパン屋があるのだ。(一説によると法律で定められているとか)
食いしん坊のマハさんの食エッセイ。まるで東海林さだおのノリなのが可笑しい。
