ハワイが舞台の「おさるのベン」。保護して家族同様に暮らしている猿のベン。賢く人間とのコミニュケーションも完璧だとメディアに取り上げられるほど。
そのベンが狂犬病に罹ってしまったことによる恐怖が描く映画。動物がある日、突然、人間を襲ういうタイプの映画。ヒッチコックの「鳥」名作以降、スピルバーグの「JAWS」など黄金時代のハリウッドが得意にしてきたテーマ。
「おさるのベン」は低予算ながら、その王道を行く恐怖映画。
「おさるのベン」★★★★☆
上映時間89分。無駄のなさも良かった。ファーストシーンから、動物医が襲われるシーンで始まる。
ベンがこの家にいること、理由、彼が頭脳の良さで人気者であることが、フラッシュバックで説明される。ここまで数分。
父親が聾者であること、彼が作家として成功していて、裕福な暮らしを娘ふたりとしていることなどが冒頭でわかる。
父親はホノルルでのサイン会で出かけ、娘と友人たちだけになったところで猿が襲ってくる。
ベット以上、家族のように暮らすベン。彼が人間、まして、自分たちを襲ってくるワケはないという感情をうまく生かしている。
そして、凶暴化する猿。次々と人間たちを襲う。この容赦のないところがスッキリしていい。
これが妙に感情的になると恐怖映画として甘くなる。
そういう甘さを一切封じて、怖い怖いベンを見せてくれた。怖くてスッキリ映画館を後に出来る見事な娯楽映画。
