スイスの山間の小さな町を舞台にした「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」。ヒロインは若い女性。亡くなった母から洋裁店を引き継いでいる。このお店のウリは「しゃべる刺繍」。刺繍に音声が仕掛けてあって、紐を引っ張ると音声が出る。
しかし、過疎化の町では商売はうまくいかずに店じまいをする最中。ある日、ウェデングドレスの縫いつけに出張すると、その道すがらで犯罪者に出会ってしまう。
映画は3パターンの行動で、彼女がこの犯罪とどう関わるかを展開する。
「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」★★★★☆
お針子が針と糸で知恵を巡らすという設定がおとぼけで楽しい。映画の雰囲気も犯罪映画なのに、なぜか、のんびりしている。それが妙な味付け。
多分にスイスの山間という舞台が効いているのだろう。これがアメリカの町だったら「エディントンへようこそ」になる。殺人シーンもあるのに、なぜかユルいのだ。
ちょっと残念なのは、犯罪組織の親玉の俳優に魅力がないこと。アメリカ映画なら、この手の役を巧みに演じる俳優がたくさんいる。俳優にとっては演技を楽しめる得な役。この役が光ると映画はもっと良くなる。(犯罪映画にとっては悪役が大切なのだ)

