昭和40年代、オリンピックを成功させ、万博の開催を控える時期。警察は街を一掃しようと売春摘発に乗り出す。
その流れで女装の立ちんぼを捕まえるが、彼らが戸籍上では「男」だということで売春法が適用にならない。
彼らをなんとか封じ込めようと、警察は彼らに性転換手術を施していた医師(山中崇)を逮捕する。その裁判が描かれる「ブルーボーイ事件」。
女装たちがつぎつぎに証言をする。しかし世間はオカマの登場を、面白半分、スキャンダラスに扱うだけ。
錦戸亮演じる弁護士は、水商売の女装では、証言者として説得力がないので、女装でありながら一般人として生きるサチに証言してもらいたいとお願いする。
「ブルーボーイ事件」★★★★☆
昭和な雰囲気が良く出ている。真摯にこの問題に向き合う物語に好感が持てる。
映画を見て、驚いたのは、昭和40年代には性転換手術が日本で行われていたこと。
昭和の性転換手術といえばカルーセル麻紀がモロッコで手術したと大きな話題になった記憶があるので、日本でそれ以前に行われれいたとは知らなかった。
しかし、この裁判で日本では性転換手術は、一応、法的な決着は着く。
しかし、日本で長らく行われてなかったのは、医師側の「自粛」。
映画はブルーボーイの配役にLGBT当事者を起用。それは映画にリアリティを与えている。
最後のエピソードは少し救われる。人間は誰でも幸せになれる権利があるのだ。
