フランス映画「サターン・ボウリング」の主人公は異母兄弟。映画は父親の死の直後から始まる。
フランスの地方都市(多分ナント)に父親が残したのはボーリング場。ここは単に遊戯場だけでなく、地域の社交場になっている。
多用しているのは父親の友人たちのハンタークラブのオヤジたち。バー代わりに、このボウリング場にやって来る。
警官の兄はここを売却しようと考えるが、弟は自分に運営させてくれと懇願。弟に任せてるが。
「サターン・ボウリング」★★★★☆
この弟が残虐なシリアルキラー。閉鎖的な地方都市を舞台に、曲がった欲望が交差する。
なかなかに緊張感がある映画。兄が警察官で、恋仲になるのは環境保護ボランティアの移民系の女性。彼女の活動で、父親の友人たちのハンタークラブのオヤジたちとは対立している。
そのオヤジたちは、ボウリング場を運営する弟が、自分たちを締め出していると、兄に抗議する。「アイツは婚外子のくせに、生意気」だと。
もちろん兄弟仲は微妙。兄は弟の犯行とも知らずに連続殺人の捜査に当たっている。それも上司からは進捗が遅いとお怒りを受ける始末。
どちらも行き場のない、閉塞した地方社会の現実が描写される。
なかなかに緊迫感のある映画。演出したのは女性監督。この演出力、次作が楽しみ。こういうの拾い物というのだろう。
