大沢たかおが主演している「沈黙の艦隊」。2023年に公開された映画の続編「北極海大作戦」が公開された。前作では大沢たかお演じる原水の艦長が日本政府に独立を突きつけた話だった。
それが、今回は世界を相手にする話。原作は、かわぐちかいじのコミック。このコミックが連載された時、いくら大人向けでもコミック誌でこんな問題を取り上げるのだと驚いた。
それが映像化されるまでには35年の時間がかかった。35年経っても日本には原子力潜水艦などない。35年前の近未来の日本は、今も近未来のまま。
今回は、原水「やまと」を独立国として認めさせるために、NYの国連総会へ向かうという話。対話の相手はアメリカ大統領。
「沈黙の艦隊 北極海大作戦」★★☆☆☆
問題提起はわかる。前作は日本政府が相手だから身内の話。でも、続編は世界が相手。リアリティが感じられない。
画面的には派手に見せているけど、こんな理念が通用するとは思えない。「やまと」と中心に国を跨いだ国際軍構想なんて、理想話なだけ。
今の国際情勢を見ると、なおさら、この展開にリアリティを感じない。それを日本が先導するなんて、まったくナンセンス。これが理想だというなら、現実に目を塞げということ。
88年にコミックが連載した時、しばらくは読んでいたけど、だんだん話が大きくなって、読むのをやめた。そうか、こんな話になっていたのだと、この続編映画で知らされた。
それにしても大風呂敷。米国軍は潜水艦1隻にこれほどキリキリ舞する?それに大統領があんなに弱気?(演じた俳優も風格がなさすぎ)
なんかハリボテな映画だった。
