メキシコ映画「マルティネス」。主人公は60歳の独身男。
真面目な銀行員は、もうすぐ定年。彼の後釜がやって来る。彼に指導して欲しいといわれるが、もともとそんな気はない。根っからの非社交的な性格なのだ。
しかし、この後任候補の男が彼と真逆。根っからの社交性を持っていた。そんな男を見て、少しずつ影響される。
「マルティネス」★★★★☆
この頑固なおじさんに笑える。ユーモアのなさぶりが逆に笑えるのだ。
物語は同じアパートに住むおばさんが孤独死することで急展開。彼は彼女の遺品を拾い集め、それで彼女と仮装同居を夢想する。
ある意味、キモい展開。男の側からみれば、こんな変人もいるなと思うけど、女性から見たら常軌を逸しているのではないか。その割には映画館は満席で2/3は女性客。
面白く、興味深かったのは、珍しいメキシコの庶民の生活。メキシコが舞台になると麻薬関係の物騒な話など、あまり穏やかな展開にならない。その点、この映画に登場するのは、本当に市井の人々。それがいい味。
この主人公の親父が少しずつ変化するのも面白い。最後はほんわかしたエンディング。人生ってこんなふうに流れていくのだなと思わせてくれる人生ドラマ。
