25年スクリーンで観た映画213「聖者」インド、伝説の巨匠サタジット・レイの日本初公開作品 | con-satoのブログ

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 インド映画の巨匠サタジット・レイの回顧上映が渋谷のル・シネマで開催されている。映画を観始めた70年代、インド映画の監督といえば、この人しかいなかった。

 

 「大地のうた」「大河のうた」「大樹のうた」などで50年代後半から国際的な評価を高めていた。ただし「難解」という評判もあって単純な映画ファンには遠い人だった。インド人でも彼の映画を観るのは一部のインテリだけ。



 そんなことでレイ映画には縁がなかった。今回の回顧上映では、なんとか1本ぐらいは観ないといけないかな?と思い、時間が合った65年の「聖者」を観た。

 

 これはタイトル通り「聖者」を名乗る男が主人公。もちろんインチキな男。ある町へ行ったことで、この町のインテリたちが彼の化けの皮を剥がそうとする話。


 

 当然、いかさま聖者は最後には、ほうほうの体で町を追われる。まあ、わかりやすい展開。でも、この聖者、いかにも胡散臭い男。インテリがムキになって仮面を剥がさなくもいいのではないか?と思うのは、こちらがインテリではないから?

 

 多分、レイ監督もこんなインテリさんの部類なのだろうか。ちょっした意地悪さが何とも心地悪い。自分なら、適当(裏では笑ながらも)騙されたふりをして、彼が町を出るのを見送る。でも、何らのインチキの証明はのこして、ひそかに笑う。彼はこちらが真相に気づいていることもわからずに、得意げに町を去る、という展開にするな。