25年スクリーンで観た映画189「金語楼の子宝騒動」12歳の美空ひばりの圧倒的な存在感 | con-satoのブログ

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 神田「神保町シアター」では戦後80年をテーマにした特集上映。その中の一本「金語楼の子宝騒動」を観た。

 昭和24年(1949年)新東宝の作品。タイトルあるように当時、大人気だった柳家金語楼主演作。金語楼が演じるのは子沢山の男。戦中に「産めよ増やせよ」の言葉に踊らされて、たくさんの子供を作った男。

 戦中は、その子沢山ぶりを賞賛されたのに、戦後は子沢山ゆえに貧乏生活。久我美子演じる娘に辞書も買ってやれずに、彼女は万引きする。しかし、彼女は反省するどころか「お父さんの甲斐性がないから」だと非難する。

 美空ひばり演じる6女は叔母の元へ養子に出さざるを得なくなる、という話。

 この時、美空ひばり12歳。しかし、数多い子供たちの中で圧倒的な存在感。さらに歌う。芝居だけでも存在が際立っているのに、歌まで歌えば、完全に映画は美空ひばりのもの。

 皮肉なのは、この映画挿入歌の詩を担当したのがサトウハチローだということ。(「90歳、何がめでたい」の佐藤愛子の実兄)。サトウはこの後、ひばりのことを「バケモノ」だと非難する因縁の仲。

 お嬢様女優、久我美子のタンカとか、幼いひばりの姿とか、見どころがたくさんあった。もちろん金語楼のとぼけた魅力も。