韓国映画「ラブ・イン・ザ・ビッグ・シティ」。主人公はゲイの青年フンス。彼はゲイを自覚しながらも、カムアウトはしたくない。大学の授業で知り合ったジェヒは奔放な女子大生。
どちらも一般常識の社会には違和感を感じて生きている。そんな二人の姉弟のような共同生活が描かれる。
「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」★★★★☆
普通に馴染めない男女の友情。これが、なかなかに新鮮だった。その大きな要素は彼の設定がゲイだから。彼の恋人は積極的にカミングアウトするのに、彼はためらう。でも、決して、消極的なゲイライフではなく、それなりにアクティブ。この主人公の矛盾がドラマを深くしている。
このゲイへの理解度(学園祭のシーンではジェンダーフリーを訴えるブースを、荒っぼい男子学生軍団が「キモい」と襲う)や、ジェヒの職場での露骨な男女差別なんて、韓国社会のリアルを見せてくれる。
よく日本は女性の社会的地位が低いとか、社会進出度が低いといわれているけど、この映画の女性差別、ゲイへの露骨なヘイト、日本よりも、韓国は、かなり遅れている印象を受けた。(日本で喫煙室に女の子が入って来ても、あんなエゲツない差別はしないだろう)
最近、韓国映画には失望させられることが多かったので、期待値低めだったけど、ジェンダー問題を堅苦しいなく、エンタメに仕立てた、質の高い作品だった。
