中国映画「銀幕の友」。映画を主題にした短編と聞いて興味を持った。舞台は撮影所。主人公は受付の女の子。撮影所に勤める人たちが、撮影所で開催される上映会の切符を彼女にお願いに、次々とやって来る。彼女が切符の管理を任されているのだ。
その受付に、撮影所で働く男を訪ねて青年がやってくる。「ランチに行っているだけだから、ここで待って」と伝える彼女。そして上映会が始まって、という流れの映画。
「銀幕の友」★☆☆☆☆
わずか24分の映画に1300円も払ってバカみたいだった。(藤井直人の短編は500円だった)それでも、映画が面白ければ納得するけど、内容もない映画だった。登場する男の子はスターらしい。観客は彼を目的に来ているよう。
上映された映画はトリュフォーみたいな紹介がある。撮影所を舞台にはしているけど、それまで映画製作に関係する描写もないのに、いきなり、トリュフォーって、いわれても困る。
偶然なのか、最近立て続けに見た中国映画3本。すべて映画にまつわる映画だった。「来し方、行く末」の主人公は脚本家。「未完の映画」は監督と主演俳優が主人公で、映画製作がパンデミックに巻き込まれる話。それに、この短編。
そのどれもがイマイチな出来。80年代から90年代、中国はチャン・イーモウ、チェン・カイコーなど「第5世代」の監督が国際的な評価を得て、活躍していた。
しかし、中国の経済は大きくなるにつれ、中国映画はどんどんつまらなくなっていった。ビシネス面では中国は世界の映画マーケットの主流。
しかし、映画本体は政府の政策に沿った内容の薄い娯楽作ばかりで、観る価値のある作品は少なくなっている。80年代の中国映画が懐かしい。
