フランス映画「エマニュエル」は1974年の大ヒット作「エマニュエル夫人」をベースにした映画。といっても共通するのはフランス女がアジアに行くという部分だけ。
シルビア・クリステル(って、もう故人)主演の74年版はフランスでも日本でも大ヒット。セックスシーンを美しく見せて、女性客が数多く詰めかけた伝説のソフトポルノ。50年前、日本人にとってはパリも遠いし、バンコクですらエキゾチックな場所だった。まるで現代のアラビアンナイトのような性の冒険物語だった。
それを50年経ってリメイクする意味。これがまったくない。オリジナルのエキゾチックさも、性の描き方も50年前より退化している。リメイクが成功するのは、なかなか難しいけど、これほど質の低いリメイクは歴史的。
「エマニュエル」☆☆☆☆☆
主人公はフランスからホテルの監査に来たという設定だけど、こんなレベルの女が監査できるのか。ナオミ・ワッツや香港の名優アンソニー・ウォンなどがキャスティングされているけど、どうして出たの?と言うレベル。
プールには安く、若い娼婦がいて、監視員はモニターで客の動向を監視して、主人公の監査員は客室に入って風呂でオナニーって、絶対こんなホテルには泊まりたくない。
最後は重慶マンションの秘密クラブって、感覚が50年前の映画よりも、もっと古い。どこをとっても呆れるばかりの映画って、久しぶり。オリジナルは画像は綺麗だったし(写真家が監督)何よりエキゾチズムで見せた。あの飛行機のセックスシーンも、当時は十分刺激的だった。
監督は女性らしいけど、別に女だから女の性を表現できるというわけではない。肝心なのはセンス。この監督には、そのカケラもない。
