24年映画は映画館で256「西湖畔に生きる」マネーに揺れる中国の今を描く問題作。 | con-satoのブログ

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 中国茶の名所を舞台にマネーに揺れる親子の姿を描く「西湖畔に生きる」。西湖は高級中国茶の「瀧井茶」の産地。そこに住む母と息子。父親は10年前に奔走して行方不明。母子でつましく暮らしている。母は茶畑で働くが、茶畑の主人と深い関係になったことで追い出される。

 息子は都会で挫折して、母の元へ帰ってくるが、母は怪しい金融ビシネスにのめり込んでしまっていた。


「西湖畔に生きる」★★★★☆ 

 80年代には作家性のある中国映画の秀作が数多くあったけど、この10年。中央政府の締めつけもあって、作家性のある中国映画を観ることはなくなった。映画監督はなんとか、自分なりの表現で、一見体制批判には見えないように、細々と作家性を保ちながら作品を作っている。そんな佳作の一本。


 親子の心情を描くという主題の中にマネーゲームに狂う大衆を描いている。イケイケどんどんで進んできた中国社会。過剰な不動産投資の破綻をきっかけに目に見える形で経済は失速している。

 長い間続けた一人っ子政策で人口構成は日本を上回る超高齢化社会へ突入しようとしている。そんな中国社会の矛盾が市井の主人公を主役にして描かれる。