24年映画は映画館で192「キングダム」最終章。最後まで違和感の日本人が演じること。 | con-satoのブログ

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 山崎賢人が主演した大ヒットシリーズ「キングダム」の4作目にして最終章になる「大将軍の帰還」。

 絶賛の声の高い、このシリーズ。アクションの迫力、見せ場は良く出来ていると思うけど、最後まで日本人が中国人を演じることへの違和感がつきまとった。


「キングダム大将軍の帰還」★★★☆☆

 一応、これで最終作となっている。でも、主人公・信の話は、まだ始まったばかりの感。

 最終作の主役は実質的大沢たかおの王騎とその王騎とバトルをする吉川晃司のホウケン。ネットでは大沢絶賛だけど、吉川のホウケンはクールでカッコいい。大沢たかおはやや無理めにキャラ作りをしている。それが受けるのは、わかりやすい展開。でも、同年代の吉川のアクションのキレ、姿の美しさ。松田優作にも勝る中年以降のアクション俳優の見本のよう。さすが吉川。これだけのオールスターの中で、実質は脇役、敵役なのに、これだけの見せ場を作った。「キングダム」最終章は吉川の映画だったと思う。

 本当は主役の山崎賢人は、今回は完全に脇役。そして物語は終わっていない。最後のシーンには、あきらかに第2章の始まりの展開。これからが、本当の「信」の物語。

 さて、続編はあるのか?

 なんとなく4作まで付き合ってしまって、お腹いっぱい。これから、どんなに迫力のある出来だったといわれても「キングダム」を観ることはないだろう。

 それにしても満員の観客の人たちは、日本の俳優が日本映画で中国人を演じることに違和感を感じないのか。そこはずっと不思議だった。