下川裕治本を読んで思い出す世界旅④90年代は年数回渡航したハワイでは映画ざんまい | con-satoのブログ

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 81年に初めて訪れたハワイ。2年後には一人旅で立ち寄った。しかし、3回目に行くまでには、5年以上の間隔が空いた。22歳の時に結核が見つかり、就職したばかりだったのに退職。しばらくは普通の社会生活に制限がかかった。

 もちろん働くことは、ままならない。当時はまだ終身雇用の考えが一般的で、それなりの企業は中途採用などしない、が原則だった。

 病気が完治しても、なかなか思うような職はなかった。中規模の広告代理店を経て、小さいながらも出版社にたどり着いた時は、20代後半に差し掛かっていた。

 職が安定しないので旅行どころではない。27歳になって、やっと3度目のハワイに行けるようになった。その時はマスタングのオープンカーを借りて、オアフ島を満喫した。

 以降、時間ができるとハワイへ、ということになった。多い時は年に4回も行った。90年代の後半、パリに通うようになるまでは、ハワイ・オンリーという時代もあった。

 その時代は、まだワイキキの真ん中に映画館があった時代。特にワイキキ①②③という3つの大劇場がワイキキの真ん中にあった。その映画館を中心に、午前中はビーチ、午後は映画館、夜はバーというパターンでハワイ時間を過ごしていた。

 ワイキキ①②③以外にもクヒオにはクラシックな映画館があり、さらにイリカイ・ホテルの近くにマリーナという名前の小さな映画館が2スクリーン。アラモアナの近くにも1館。さらにキング通りには大きなシネラマの劇場もあった。


 ワイキキの街の中心部だけでも、たくさんの映画が楽しめた。ショッピングモールになっているカハラにも古いシネコンがあって、こちらではショッピングを兼ねてカハラまで、足を伸ばした。

 今はワイキキの映画館はすべてなくなった。ワードセンターのシネコン集約。せめてアラモアナにあれば、便利なのだけど、ワードまでは少し遠い。

 ということで、旅には映画だった自分にとってはハワイの魅力が一つ減った21世紀。