政権交代を前に「核兵器使用も辞さず」と発言する英国労働党首 | con-satoのブログ

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 英国は総選挙の最中。注目は政権交代。現在は野党、労働党が与党、保守党をかなりの差をつけてリード。来月には労働党政権が復活しそう。

 そんな最中、労働党首スターマーは「政権をとったら核兵器の使用を認めるのか?」との問いに「使用する」と答えた。

 前・労働党首のコービンが核兵器の全廃、親パレスチナなどガチガチの社会運動家的政策を推し進め2019年の総選挙で惨敗した。

 スターマーはコービン時代の影の内閣の一員だったが、最後には「私は社会主義者ではない」とコービンと距離をおいた。

 コービン労働党大敗の後、労働党党首に。この時点で議員になって4年目。それから5年、労働党を政権担当能力のある現実的政党へと変身させ、次期首相といわれるまでになっている。


 現在の首相スナクも議員になったのはスターマーと同じ2015年。つまり、二人とも議員になってから、まだ10年にもなっていない。

 スナクは44歳、スターマーは61歳。どちらも日本の首相などと比べて若い。まして議員歴10年程度の議員が首相になるなどということは日本では考えられない。

 英国の政治のすべてがいいとは思わないけど、政治のフレキシブルさは羨ましい。スターマーの会見を見て、日本の野党はこれほど現実的な政策を打ち出せるだろうか?と疑問に思う。

 今は自民が勝手にコケて「勝っている」と勘違いしているみたいだけど、政権に必要なのは、現実に政府を運営して行く覚悟と能力。今の立憲には、そのどちらも欠けているように見えた英国野党会見。選挙によって健全な政権交代ができる英国が羨ましく思った。

(いまだに10年前の反省がまったくない旧民主党議員たち。次の選挙で自民に入れる気にもなれないげと、立憲にこれ以上の発言権を与える意味は見いだせない。

 英国で政権を取るためには「核兵器使用を認める」ことから始まるというのも、なかなか刺激的。これが現実的ということなのだろうけど)