24年映画は映画館で137「鬼平」染五郎舞台挨拶で再見。脇役がいい映画。 | con-satoのブログ

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 松本幸四郎、市川染五郎親子が共演した「鬼平犯科帳」。その舞台挨拶の回のお誘いをいただいたので丸の内ピカデリーで再見した。

 この日来たのは染五郎。映画館でも舞台上の姿が様になっていること。実は彼の歌舞伎は観ていないので、是非と思った。

 2度目の「鬼平」。やはり脇役がいい。仇役の北村有起哉。犯罪映画はやはり悪役がうまいと映える。この北村の演技はまさにセオリー通り。

 それに鬼平に憧れる密偵志望のおまさの中村ゆり。今までも印象的な役(だいたい不幸な役なんだけど)をこなしている女優だけど、この役は当たり役。中村ゆりを見ると、売れないアイドルだった彼女が、ここまで女優として華開かせると、感慨深い。立派。

 それに、NHK-BSで自転車を漕いでいる火野正平。(今は腰痛でお休み中)この映画では馬に乗る鬼平を追いかけて走るシーンで笑わせてくれる。若い時のシーンではカツラをかぶって登場。京都太秦のスタッフに愛される役者巧者の火野正平、ここにありを見せてくれる。

 親子共演といえば、柄本明、時生親子も登場。柄本一家って、もったいぶらずに、親子共演を見せてくれる見事な役者ファミリー。それでいて、それぞれが個性的なのも凄い。

 そんなところをじっくりと楽しんだ2度目の「鬼平」。正統派の時代劇。新橋演舞場あたりで舞台化してくれたら名作になるかもと思った。