二人のアカデミー賞女優、アン・ハサウェイとマリサ・トメイが共演する「ブルックリンでオペラを」。ふたりと共に主役をつとめるのはピーター・ディンクレンジ。彼が演じているのはスランプに悩む作曲家。アン・ハサウェイは妻の精神科医。ある日、トメイ演じる船乗りの女と作曲家が出会ったことにより、彼の人生に変化が訪れるという話。
「ブルックリンでオペラを」★★★★☆
監督はレベッカ・ミラー。あのアーサー・ミラーの娘にして、名優ダニエル・ディ・ルイスの妻。この物語、映画で観ると奇妙な感じがするけど、舞台で観たら面白いと思うような物語なのだろう。
大好きなマリサ・トメイを久しぶりにスクリーンで見れただけで満足。かなりおばちゃんになったけど、この人のセリフのテンポが好きなのだ。
アン・ハサウェイはちょっと損な役どころだけど、それをあえて受けるのは彼女の余裕のあらわれか。
映画では息子たちの結婚問題に重きが置かれるけど、舞台にすれば、アン・ハサウェイの家とトメイの船だけでまとめられる。やっぱり、展開としては舞台にふさわしい映画。
驚いたの、この映画を観たヒューマントラストシネマ有楽町が、ほぼ満席だったこと。どんな吸引力が、この映画にあるのだろうか?