BSプレミアムシアター「騎兵隊」ジョン・ウェインとウィリアム・ホールデン共演作 | con-satoのブログ

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 ジョン・ウェインとウィリアム・ホールデンという当時のハリウッドの大スターが共演した「騎兵隊」を見た。製作は1959年。監督はウェインの盟友でハリウッドの王様ジョン・フォード。


 お話は南北戦争の最中。南軍の補給駅を爆破するために、ウェイン率いる北軍の騎兵隊が派遣される。

 その隊に同行するのがホールデンの医師。軍人のウェインは医師の同行などいらぬ存在と、ホールデンを相手にしない。しかし、進軍していくと負傷者も出て、医師の力に頼らざるを得なくなる。それでも頑固な隊長は態度を変えない。

 進軍の最中、休憩に寄った邸宅で南部の令嬢に出会う。しかし、彼女は北軍の情報を得るために接待をしてスパイする算段だったのだ。

 裏切らないように彼女を同行させ進軍してゆく。南北戦争で有名なピッツバーグ包囲戦を描いていているそうだ。

 50年代「サンセット大通り」「麗しのサブリナ」「戦場にかける橋」「慕情」と名作に主演したホールデン。

 かたや西部劇で、ハリウッドの王様のなった名監督とハリウッドの帝王のコンビ、フォードとウェイン。映画的にはホールデンをゲストスターとして迎え入れるようなかたち。

 ホールデンは都会派らしく、軍人ではなく、軍とは距離を置きたい医師の役。50年代、まだハリウッドのスタジオシステムは現役パリパリだった頃をしのばせる作品。

 フォード、ウェイン、ホールデンとメンツが揃ったわりには名作にはならなかったけど、当時のハリウッド映画らしいクオリティはきちんと保たれている娯楽作。