「まんぷく」「思い橋」「篤姫」BSの再放送で、毎日、松坂慶子三昧! | con-satoのブログ

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 BSではさまざまな過去ドラマが放映されている。年代も70年代から2000年以降までバリエーションに富んでいる。

 過去ドラマに触れて感じるのは脚本の確かさ。山田太一や橋田壽賀子など、映画からテレビに移った才人の紡ぐ物語。さすがに完成度が高いなと思う。

 今、見ているのはBS-NHKの「まんぷく」月曜日に放映される大河ドラマ「篤姫」。そしてBS松竹東急の木下恵介アワー「思い橋」。

 共通しているのは、すべて松坂慶子の出演作であること、一番古いのは「思い橋」。演じているのは秩父の旅館の次女。21歳の松坂慶子。この時はまだスター候補の一人という扱い。

 そして2008年の「篤姫」。ここではヒロインの宮崎あおいの教育係。そして20018年の朝ドラ「まんぷく」ではヒロインの安藤サクラの母親。

 2008年の「篤姫」の時、貫禄がすごいなと思ったけど、この時、松坂慶子は、まだ50代半ばだったのだ。

 60年代後半、大映映画の末期にデビュー。ポスト関根恵子を期待され、お色気路線の映画に出演させられていた。その大映が倒産したことが幸運の転機。美貌を買われ松竹へ。

 テレビドラマを経て、70年代後半から80年代は松竹の看板女優になる。日本アカデミー賞では4回、キネマ旬報賞でも3回主演女優賞を受賞している。(吉永小百合は日本アカデミー賞は4回の最優秀主演女優賞と松坂と同回数だけど、キネ旬は1回だけ)

 85年に有楽町にマリオンがオープニングした時、東宝の吉永小百合「おはん」(市川崑監督)に対し松竹は松坂慶子「上海バンスキング」(深作欣二監督)をぶつけた。マスコミは小百合と慶子の対決と煽った。

 しかし、松坂慶子は結婚後、家庭をやや優先。今でも主演映画にこだわっている吉永小百合とは異なり、脇役も厭わずの方向で女優生活をまっとうしている。その結果が毎日BSで過去ドラマが放映されるということにつながっている。

 「篤姫」を見た時、あの「水中花」の松坂慶子の体型の変化、貫禄に驚いた。しかし、本人は年を取れば、それなりにという姿勢。「まんぷく」ではおとぼけなお母さん。それを楽しげに演じている。逞しい女優根性なのだ。