24年の大河「光る君へ」。早いもので2月が終了。今回見事だなと感じるのはキャスティング。始まった当初は「平安」ものなので期待薄だなと思っていた。吉高の紫式部もピンと来なかった。それがドラマが始まって納得。紫式部が「紫式部になるまで」の話。ちょっとおキャンな女子の青春ストーリーになっていた。
淡い恋ごころを持った相手が菅原道長というものうまい設定。それを演じるのが柄本佑というもの単なるイケメン俳優でないところがいい。それにしても、柄本佑、本当に幅広い役柄をこなせる俳優になった。
今回はお笑い陣からの登用も目立つけど、ドラマに溶け込んでいる。今回注目なのは道長の兄、道兼を演じる玉置玲央。朝ドラとか大河って、この手の俳優をうまくキャスティングしてくるなと思う。
長男を演じるのは井浦新、そして、三男が柄本佑という配役の真ん中。なかなか難しい役どころ。しかもヒロインの母親を殺しまうという重要なドラマの展開の当事者。
この冷酷さともろさを同時に、実に的確に表現している。うまい俳優だなと思っていたら、大河と同じ吉高由里子の主演映画「風よあらしよ」にも登場していた。こちらは瑛太演じる無政府主義者、大杉栄を支える書生。献身的に仕える優しい男。大河とは180度違う役柄。うまい俳優というのは舞台にゾロゾロいるのだろうなと感じた。