23年映画館愛がとまらない302「アアルト」フィンランドの建築家の巨匠の素顔を知る | con-satoのブログ

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 20世紀に活躍したフィンランド出身の国際的な建築家アルヴァ・アアルトの伝記映画「アアルト」。建築には興味がある。でも建築家の名前を羅列できるほど知識があるかといえば、それほどでもない。アアルトの名前は知らなかったことで、それを実感した。これはちょっと恥かしかった。しかし、あの有名なガラス製品が映し出され、あのデザイナーなのかと思った。

 建築は大好きなので、大変興味深く、この偉大なデザイナーの生涯を拝見した。


「アアルト」★★★★☆

 映画は国際語なんだと日頃思っていけるど、建築もそうだなと感じた。どこの国の人であろうと、その建築家が優れていれば日本人でもフィンランド人でも、国際的な舞台で活躍できる。

 このアアルトは、本国よりも主にアメリカで高く評価された人だった。ロックフェラーなどの支援を得て、多くの建築をアメリカで制作した。その一つとして紹介されるのがMITの建物。こんな素敵な寮に住んだら、勉強もはかどるだろうなと羨望を抱いた。

 この映画、建築好きにはたまらない映画だった。でも、建築に興味がない人にはおすすめは出来ない。

 アアルトはコルビジェと同時代に生きた人。ある意味ライバル。後半に紹介されるパリの大物画商の住宅が素敵。この画商、アパルトマンに住んでいた時、コルビジェが隣人だったそうだ。しかし、コルビジェには自宅を依頼せずに、アアルトを指名したそうだ。

 アアルトは最初の妻の死後、再婚する。二人とも建築家でアアルトの仕事を支えた人というのが面白い。アアルトという人のすべては建築だったのだ。