週刊文春編集の映画別冊。秋号を書店で見つけて購入。春号、夏号に続く秋号。今回の目玉は東出昌大のインタビュー。春号のピエール瀧、夏号の伊藤健太郎に続き問題俳優の独占インタビュー。これはなかなか面白かった。世間では否定的な意見が多いのだろうけど。でもインタビューを読む限り、自分のことを冷静に見ている。(演技はまったくできなくて、共演した染谷将太に「どうしたら君みたいに演技ができるのか」と聞いたら「ハッタリだよ」と言われたエピソードなど、微笑ましい。)俳優発掘には定評のある元所属事務所との関係も報道で伝えられているのは少し違うよう。
しかし、雑誌としては号を追うごとにパワーダウンしている。今回のメイン特集はピンク映画。日活ロマンポルノ50年ということで何かと話題になっているポルノ映画。別にポルノ映画特集が悪いわけではないけど、ツッコミが浅いのだ。せっかくやるのだったら、もう少しディープに特集して欲しかった。
「おくりびと」でアカデミー賞監督になった滝田洋二郎のインタビューが掲載されている。それならばピンク出身で一般映画で大成功を収めている、もう一人の雄、周防正行との対談にして多面的にあの時代、作品を検証して欲しい。ピンク映画で寺脇研なんていうのも安易な人選。
全体に春号にあったようなエネルギーがないのだ。ウクライナも夏号で同じような特集があったし。また、ウクライナ?と思う。それならば世界の危険地帯(アフガニスタンやアフリカ諸国など)を映画でたどるでも良かったのではないか。
それでも紹介される映画は主流媒体から漏れているような作品もあるので公開映画ガイドとしてはありがたい。税込660円なら十分価値あると思う。
