ディスクユニオン、5枚買うと10%オフ!に惹かれて買ったアルバム。まずはトニー・ベネットの映画音楽集。もう直ぐ96歳になるベネット。「MOVIE SONG ALBUM」は1966年リリース。ベネット40歳の時のアルバム。ジャケ写を見ると、さすがに若い。
シナトラもそうだけど、ベネットも若い時より、年齢を重ねてダンディでステキな男になっている。若い時はちょっとチンピラ風なのだが、それが60歳、70歳と歳を重ねるほどに渋さが味になっている。(なんとも素敵な年の重ね方!)
でも、歌声は若い時も年を取ってからも素敵。このアルバムでは「酒とバラの日々」「ムーンリバー」「スマイル」などを誰もが知る名曲を披露している。
でも映画「オスカー」のテーマ曲など、今ではメジャーとはいえない珍しい曲も収録されている。
デビュー70年、しかも85歳の時に初めてのナンバー1アルバムをリリースするなど、老人の域に入ってから、活動の場が広がっている珍しいキャリアのシンガー。
今から20年ぐらい前にカルフォルニアのワイナリーでベネットのコンサートを見た。ベネットはもちろん、観客席も素敵でお洒落なコンサートだった。ベネットは黒い大きなリムジンでおかえりになった。MCでは「(代表曲が「霧のサンフランシスコ」だから)シスコに住んでいるの?って聞かれるんだけど、僕は生粋のニューヨーカーだからね」と笑っていたことを思い出した。