音楽映画「エコー・イン・ザ・キャニオン」。1966年67年ロスアンゼルスのローレルキャニオンで生まれたザ・バーズやビーチ・ボーイズなどの音楽の誕生秘話を描いた映画。
その軌跡を追うのはボブ・ディランの息子ジェイコブ。音楽家のリアルを知っていて、自らもミュージシャンの彼が、今も生きる60年代の当事者にインタビューしてゆく。クライマックスはその時代の楽曲を再現したコンサート。
これを聞くと、この当時の音楽の独創性、ゆえに今でもフレッシュだということがわかる。
コンサートを企画したのはハリウッドにある音楽業界のシンボル、キャピタルレコードのCEO。 映画ファンとして、ちょっと面白かったのは、このCEOがジャック・ドゥミの68年の映画「モデル・ショップ」を観て、それに触発されたというエピソード。ドゥミは好きな監督だけど、この映画のことは知らなかった。
64年「シェルブールの雨傘」でカンヌ最高賞を得て、世界的にヒットさせた監督。この「モデル・ショップ」の舞台はロスアンゼルス。この音楽映画には、ふんだんにこの映画からの映像が使われている。
ロスアンゼルスは個人的にも大好きな街、思い入れのある街。自分にとっては、ここは映画の街だけど、確かに音楽の街でもあるなと、この映画を観て思った。
ビーチボーイズのサウンドは確かにNYでは生まれない。ロサンゼルスの空気がなければ生まれないのだと実感する。
「エコー・イン・ザ・キャニオン」★★★★★。この★は映画にというよりは音楽に。

