チェコの映画作家カレル・ゼマン。1950年代から70年代にかけて活躍したファンタジー作家。アニメや実写を合わせて表現した映像の魔術師。 彼の特集上映が新宿ケイズシネマで「チェコ・ファンタジー・ゼマン」というタイトルで上映中。
GWの最中、ゼマンの幻想の世界を楽しんだ。まずは1958年の作品「悪魔の発明」を観た。原作は「海底2万マイル」などのファンタジー小説の巨匠ジュール・ヴェルヌ。主人公は科学者。彼の師匠か悪漢に攫われる。たまたま、居合わせた彼も誘拐されてしまう。
彼らの狙いは博士が開発する新兵器の技術。それを利用して、世界征服を試みようとするという話。
「悪魔の発明」★★★★★。ゼマンの名前はなんとなく聞いたことがあるなという程度。キチンとした知識すらなかった。戦後のチェコにこんな凄い映画作家がいたなんて!チラシにはスピルバーグや宮崎駿に影響を与えたなんて書いてある。これは確かに宣伝文句ではなく、本当にそうだろと納得する。かなり低予算のハズなのにイマジネーションが凄いのだ。背景は書き込まれたイラスト、さらにアニメ、そこに実写の人物がはめ込まれている。ヴェルヌの原作の完成度が高いのも、作品に貢献している。

