「CITY ROAD」の日々③試写室で映画を観る日々 | con-satoのブログ

con-satoのブログ

映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 20代後半になって雑誌「CITY ROAD」で働くことになった。この会社、雑誌「CITY ROAD」を発行しているのに、何故か社名は「エコー企画」という、あまり冴えない名前だった。

 しかし、憧れの出版社勤務。毎日が楽しかった。大好きな映画の近くにいられる。何せ映画会社に行くことが「仕事」なのだ。

 良く「好き」を「仕事」にというが、まさに、その気持ち。零細出版社だし、待遇なんて、良くない。もちろん、給料も安かったけど、まったく、そんな事が気ならならなかった。

 会社に行くのが楽しい日々。それに仕事に馴染めは馴染むほどに映画会社などに知り合いも増え「今から試写観ていく?」などと言われるようになった。

 中学生の頃から映画雑誌を買っていたけど、その中で出てくる試写室の話。大きなホールの試写会なら一般の人でも行けるけど、試写室となると特別。大きい会社でも席数が40程度。30席前後はスタンダードなサイズ。つまりは一度あたり30名しか観ることができない。その中には淀川先生や双葉先生、水野晴郎さん、小森和子さんなど映画界の大御所もいる。おすぎさんは、いつも一番前の席と決まっていた。さらに、俳優さんや監督、タレントさんなどの著名人もやって来る。

 ある意味、神聖な場所。最初に試写室で映画を観た時はそれだけで緊張した。試写室で映画を観れて、レコード会社からはサンプル盤をいただく身分になるとは!それだけで有頂天気分だった。


この映画も当時、新橋にあったヘラルド映画の試写室で観た。