先日、無印良品で古本を売っているのに遭遇。そこで買ったのが開高健のルポルタージュ「すばり東京」。書かれたのは昭和38年。オリンピックの前年。開高健がさまざまな東京の顔を取材している。
昭和38年といえば、今から、およそ60年前。もちろん、東京自体は、そんな当時の面影など全くないぐらい変化している。(千駄ヶ谷の連れ込み宿、新宿の連れ込み深夜喫茶など)変わっていないのは高速道路に空を覆われてしまった日本橋ぐらい。
しかし、開高健の文章は、そんな昔に書かれたとは思えないぐらい新鮮さを保っている。先日たまたま買った浅田次郎のエッセイがそんなに昔の原稿でもないのに古臭く感じたのとは真逆。
開高健の好奇心の目が今の読者にもストレートに伝わってくる。その証拠になるのが、この文庫本。2007年に光文社文庫として再出版されているもの。無印で買った本は2018年の3刷版。今でも売れているということ。それが素直に納得できる、開高健の文章の楽しさ。
