アイドルが残した名アルバム②松本伊代「風のように」 | con-satoのブログ

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 80年代アイドルの黄金時代。松田聖子が80年にデビュー。ライバルになった中森明菜とトップ争いをした。他にも小泉今日子、早見優、堀ちえみなど続々とアイドルスターが誕生した。

 そんな中、異彩を放ったのは松本伊代。当時のアイドルらしく歌は今ひとつ。しかし、スタッフに恵まれて、意外にヒット曲は多い。

 デビュー当時は「伊代まだ16だから」という歌詞が入った「センチメンタル・ジャーニー」に象徴されるように飛び道具的な楽曲で、他のアイドルと差別化されていた。のちのおバカキャラの元祖のような存在。それでもスタッフは彼女を何とか歌手にしようと尾崎亜美の「時に愛は」や「ビリーブ」(筒美京平)などのヒット曲を制作する。

 その極みが1987年にリリースしたアルバム「風のように」。プロデュースは林哲司。86年の「信じかたを教えて」「サヨナラは私のために」「思い出をきれいにしないで」などを作詞家、川村真澄と共に制作。それらを楽曲を集めたのが、このアルバム。当時、中森明菜が「伊代ちゃんが羨ましい」とまで言った名曲揃い。


 あれほど歌は進歩しなかったのに、スタッフはどうにか松本伊代を歌手にしようと頑張った痕跡が見えるアルバム。80年代アイドルはスタッフたちの支えがあって成り立っていたという見本のようなアルバム。

 昨年は「真夜中のドア」の世界的なヒットで注目された林哲司。このアルバムはその林哲司のバラードの美しさ凝縮された名盤。