岩崎宏美の筒美京平集のCD。2枚のCDと特別映像のコンサートのメドレーとインタビューが収録されたDVDの構成。
このインタビューが良かった。インタビュアーは音楽ライターの濱口秀樹。最近、歌謡曲にまつわるネット記事で良く名前が出るライター。
実は彼のことを昔から良く知っていた。彼は大手広告代理店の出身。その当時、その代理店に親友がいて、濱口くんは彼の友人だった。
自分にとっては友人の友人。それでも親しく話をした間柄。友人とはいえないけど、会ったら、言葉を交わす知人。
彼が代理店を辞めて、しばらくしてライターになると聞いた時、いくら大手広告代理店出身とはいえ、音楽業界シロウトの人がライターとして成り立つのかと思っていた。
それからしばらくして、この数年、彼の書いた原稿を見る機会が多くなった。基本は80年代前後の歌謡曲についてだが、なかなかインテリジェンスを感じさせる内容。
あの濱ちゃんが、こんな立派なライターになって、と感心していた。そして、この岩崎宏美のインタビュー。的確に岩崎宏美と筒美京平のコラボの魅力を伝えていた。
彼と同年代で音楽批評の仕事をしていたのは読売新聞の大野宏。彼は歌謡曲を中心にシャンソン、クラシックまで守備範囲を広げていた。まだ、新聞全盛期。音楽も映画も、プロモーターはいかに新聞に取り上げてもらうかが大きな仕事だった時代。
彼は音楽業界者から恐れられる存在になっていたと、あるレコード会社の知人から聞いた。新聞社に入る前の学生の頃から彼のことは知っていたので、そんな評判を聞いて少し心配していた。
そして、彼は新聞社を退社。そのころは疎遠になったので、風の噂で動向を聞くばかりだった。そんな噂も最近は聞くこともない。
新聞社時代、彼の原稿を読んで、勉強して取材しているなと感じていた。それだけに新聞社退社後は、今の濱口くんのような存在になるのではないかと思っていた。
岩崎宏美と筒美京平なら、大野くんの得意なところ。濱口くんなら河合奈保子ではないか?と。時間の経過というのは面白いものだなと感じる岩崎宏美の特別映像インタビューだった。
