先場所は新横綱の照ノ富士の優勝で終わった。休場していた、もう一人の横綱、白鵬が場所後引退を発表。来場所からは一人横綱になった。そんな大相撲の楽しみは北の富士さんの辛口の解説。
子供の時、大相撲を見始めた時の横綱の記憶は北の富士だった。華のある横綱。北の富士さんの後に横綱になった輪島もスター性のあった横綱だった。この頃は大相撲の何度目かの黄金期だったのではないか。若・貴のパパの貴乃花もいた時代。あれだけの力士でも大関どまり、というのはそれだけ力のある力士が揃っていたということ。
そんな時代を生きた北の富士さん。横綱として華があっただけではなく、親方になって千代の富士、北勝海の2横綱を育てた。そんな実績のある北の富士さんだから、辛口解説にも深みがある。
真面目な舞の海との解説の掛け合いは、時に取り組みよりも面白かったりする。そんな北の富士さんのことを知りたくて書店で見つけた「北の富士流」という本を買った。
著者は直木賞作家の村松友視。作家らしい視点で、稀代の横綱、親方、解説者としての北の富士を取材している。竹澤小年時代や、幕下時代に大怪我をおった「かわいがり事件」など、同世代の人なら知っている話題なのかも知れないが、遅れて来たファンには知らないことも多かった。ますます北の富士さんの解説が楽しみになった。
