ディズニーのオリジナルアニメとしては約5年ぶり(「モアナと伝説の海」以来)の劇場公開になった「ラーヤと龍の王国」が先週公開された。劇場公開がなかったのはディズニー作品がことごとく配信の「ディズニー+」で配信されたため。
もちろん、その背景には新型コロナがある。ディズニーだけでなく、ハリウッドの大作はすべて公開延期されている。アメリカの主要都市はもちろん、欧州の都市も、いまだに劇場は閉鎖されている。
ならば配信で公開できるものは、配信優先するというのは時代の流れ。今年のアニメ映画賞の大本命「ソウルフルワールド」も劇場公開を見送り、ディズニー+で配信された映画。(GG賞ではアニメ作品賞、歌曲賞の2部門受賞)配信が優先されることに、映画ファンとしては、少しばかり悲しい思いは残る。
さて、その5年ぶりの劇場公開作になった「ラーヤと龍の王国」これが大傑作だった。ディズニーアニメ史に残る名作の誕生。
ヒロインはある国の姫ラーヤ。寛大な心を持つ父親は近隣の国の裏切りにあう。そんな父の無念を晴らす旅をするという話。
この気の強いお姫様のキャラ設定が現代的かつ魅力的。分裂して争う国々を一つにさせるのに必要なのはドラゴンの存在。やっと、そのドラゴンを見つけるが、という物語。
そのドラゴンが「ファインディング・ニモ」のドリーを彷彿とさせるおとぼけキャラ。この設定が上手い。他のサブキャラも(詐欺師の赤ちゃんとか)特徴があって上手い。
サブキャラの豊かさとヒロインの力強さで物語がイキイキしている。このところ作品の質が落ちたな感じていたディズニーアニメ。久しぶりのホームラン。
「ラーヤと龍の王国」★★★★★。同時上映の短編「あの頃をもう一度」も今までの短編映画の中でも抜きん出た傑作。
