最近の日本公開インド映画としては低調な出来だった「きっと、またあえる」 | con-satoのブログ

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 映画の面白さって世界の映画が観られること。ヨーロッパだろうと、中東だろうと世界各国の映画が東京にいて観ることができる。
 世界の映画産業の中心地は、やはりハリウッド。しかし、本数的には圧倒的にボリウッド。そんな膨大な映画の中から年間数本のインド映画が公開されている。大量の作品の中から選ばれているのだから、かなりのレベルであるはず。
 確かに今まで観た映画の中でインド映画の出来は悪くない。バリバリのアクション映画でもマッチョなお兄さんが歌って踊る時いうお約束は守られる。
 最新日本公開のインド映画「きっと、またあえる」を観た。お約束のミュージカルシーンはエンディングには登場するが、インド映画には珍しい深刻なストーリー。物語が始まった途端、主人公の男の子は飛び降り自殺してしまうのだ。さすがのインド映画も自殺した男の子が踊るワケにはいかない。
 その男の子は一命はとりとめたけど、まだ、どうなるのかはわからない。映画は離婚寸前の父親が再開し旧友と共に、この父、母の出会い、青春時代を遡って瀕死の息子に語るという展開。
 普段のインド映画にある明るさがイマイチ弾けない。この青春話がさして面白くはないのだ。ヘボなドミトリーな住む学生が「ドジ集団」と蔑まれていたのを逆転する話。
 インドでは大ヒットしたという。多分、それはルーカスの「アメリカン・グラフィティー」のように、あるインドの世代には「ささる」背景なのだろう。その辺を共有できないので映画への共感ポイントが大幅に減る。
「きっと、またあえる」★★☆☆☆。