今年の特徴はふたつ。アカデミー賞史上初めて、基本的に劇場公開を目的にしていない作品が作品を獲得するのか?それに関連して監督賞候補に外国人が二人も選ばれていること。
この特徴を演出しているのが主要10部門で候補になったアルフォンソ・キュアロンの「ローマ」。もし、作品賞受賞となれば、アカデミー賞で初めて、全編外国語の作品が作品賞受賞になる。(サイレント映画を復活させたフランス映画「アーティスト」の受賞歴はある)アカデミー賞候補の資格を得るためだけにLAで限定公開されたが、一般公開はしてない。日本でもネットフリックスで配信中。劇場公開の予定はない。つまり、映画の祭典なのに映画館にかからないことを前提に製作された映画が作品賞を受賞する可能性がある。
さらに、作品賞、外国語映画賞のW受賞すら可能性がある。外国語映画賞候補作品からはポーランドから候補になった「COLD WAR」の監督も監督賞にノミネート。
日本でどんなに騒いでも「万引き家族」の受賞はないだろう。カンヌ・パルムドール作品だが、今年はライバルが強力過ぎる。
同じくノミネートされただけでも十分なのはアニメ映画部門の「未来のミライ」。多分、5作品目の滑り込みノミネートだったと思う。
しかし、ネットフリックスの作品にアカデミー賞を与えていいのか?もし、受賞なら100年を超える映画の歴史が根底から変わる。大変な年なのだ。
