野球に造詣が深いわけではないし、熱烈なファンではない。しかし、日本にいれば否が応でも野球の情報は耳に入ってくる。しかも、ギリギリながら巨人V9時代を知っている世代。長嶋の王の現役の姿を見ているのだ。
そんな、斜め見の野球ファンにとって一番の記憶に残る選手、リスペクトする野球人は落合博満。
実業団の東芝からロッテ。そこで三冠王になり、中日を経て、巨人へ、最後は日本ハム。タイプは違うけど、野村克也に通じる雑草タイプ。長嶋や原辰徳のようなスター街道を邁進した人とは真逆の野球人生。
現役引退後は監督へ。リーグ優勝を繰り返し(4回)、監督卒業後はGMに。このGM時代、選手切り捨てと評判が最悪に悪かった。しかし、落合の人生のほとんどが、いつも批判の対象になってきたように思える。それは、この人が日本人には珍しい個人主義を貫いた人だから。「オレ流」という言葉もあった。いつも物議を醸す発言、行動。しかし、それは、いつも計算されていたように思える。最後は結果で周囲を黙らせるのだと。
どうしても周囲の目を気にしがちな日本の社会。ここまで、堂々と自分流を貫いた人は稀。それはスタートからスターではなかったことも大きい。野村さんも同じ。実力でのし上がってきた人なのだ。奥さんが、怖そうな人というのも同じ。息子さんが問題を起こしつつも、立派な社会人になったことも共通している。こういう野球人を現役からみれたことって幸せだったんだなと思う。