セクハラ問題でアカデミー賞を逃したJ・フランコの「ディザスター・アーティスト」 | con-satoのブログ

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 「スパイダーマン」シリーズなどの人気俳優ジェームズ・フランコ。彼が監督・主演した「ディザスター・アーティスト」。作家でもあり、NY大学で教鞭をとっているインテリのフランコ。この監督作品の評判も高く、当初はアカデミー賞も?などという声も上がっていた。実際、アカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデン・グローブ賞で、フランコは主演男優賞を受賞している。しかし、GG賞とアカデミー賞の時差の間に、彼のセクハラ問題が持ち上がり、アカデミー賞では、この作品は完全に無視された。
   この映画で描かれているのは実話。カルトになった映画製作現場の話。フランコが演じているのは、この映画の監督、脚本、主演を兼ねる、ちょっと変わった男。ハリウッドで相手にされない彼は、それならばと自分で映画を製作するのだ。これが素人映画なので混乱ばかり。さて、出来た映画は?という展開。
   結果としては、本人はシリアスのつもりなのに、あまりにバカバカしい内容に、観客が大笑い。変わったコメディ映画としてカルト扱いされるという話。
   金正日をコケにしたコメディ映画でも共演したセス・グリーン。「グレイテスト・ショーマン」のザック・エフロンなどカメオ出演もある、お遊び映画。そのおふざけを、チャカしながらも、真剣に取り組むのが、フランコの知性なのだ。
(アカデミー賞につながっていれば、可能性もあったが、それもないと日本公開は絶望的か?)