ベン・アフレックの新作「ザ・コンサルタント」を見た。彼が演じるのは辣腕の会計士。シカゴの地味なモールに事務所を設けているが、それは仮の姿。裏の顔は百発百中の腕を持つ暗殺者。そんな彼が、ある会社の不正経理の審査を依頼されるが、それには裏があって、思わぬ展開になるという話。ベンが演じるキャラクターは幼少の頃、自閉症の過去を持つ。軍人の厳しい父親は、彼に治療を与えることなく、スパルタで生きる術を叩き込む。それが暗殺者としての土台になっている。しかし、自閉症の彼が社会で、うまく歩むことは苦手。得意な数字を活かせる職業だけが、彼の救いになっている。あのアフレックが、自閉症の童貞キャラを演じているのがミソ。しかも、彼が辣腕の暗殺者。真面目なメガネキャラなのに、一転、ハードな面を見せる。この人物造形は面白い。ヒットすれば、シリーズ化を狙った作り。ただし、この映画、少し入り組んだ作りで娯楽映画としてはわかりにくい部分もある。弟との関わりなど説明不十分。もし、シリーズにするなら、1作目はキャラ設定を十分に説明するがセオリーだと思う。兄弟同志の格闘を描いて評判だった「ウォリアー」のギャビン・オコーナー監督。この前作のようなストレートな造りだったら、スッキリしたアクション映画だったのに。
