監督作「アルゴ」で監督賞にはノミネートさえ落選したのに、作品賞を受賞したベン・アフレック。その受賞後の最新作「夜に生きる」を観た。1930年代のボストンの裏社会が舞台。アフレック演じる主人公は第一次大戦に出兵。大きな傷を負う。戦後、彼は警察幹部の父親とは真逆の暗黒社会へ。その暗黒社会での活躍を描くノアール映画。
アカデミー賞有力作と期待され、アメリカでは年末限定公開。しかし、賞レースには、この作品の名前は見当たらない。アカデミー受賞後ということで力の入った作品。配給のワーナーはアフレックをイーストウッドの後釜に据えようと必死のようすがわかる。さて、アフレックはイーストウッドに成れるのか?この作品を見る限り、答えはノー。重厚の構えのフィルムノアールなのだが、軽いのだ。重いのはアフレックの思い入れだけ。イーストウッド、スコセッシ、コッポラの足元にも及ばないのが、この映画で露出した。これまでの監督作品3作品は悪くなかったのに、残念。これもオスカーの呪いか?評価されると、次作のハードルは高くなるの典型。