世の中にはたくさんの形のアートがある。絵画なら誰もが、それをアートだというだろう。でも、映画をアートだと思っている人はどれほどいるだろうか?映画関係者の中でも映画は「商品」だと思っている人は多いはず。映画製作には莫大なお金が掛かる。それを回収しないと映画会社は成り立たない。そのシステムゆえに、映画は商品として扱かわれる。日本映画の黄金期。日本には小津や黒澤に代表される巨匠がいた。今でも彼らの世界中で上映され「偉大なアーティスト」としてリスペクトされている。ならば映画は、やはりアートと呼べるのではないか。しかし、日常を見れば映画は消費される商品のように扱われているように見える。フランス人なら映画はアートだと躊躇なく言うだろう。日本なら「ミニシアター」の映画なら「アート」だというかも知れない。そう簡単に割り切れるものではない。最近の映画の宣伝を見ると、映画はますます商品化して来たと思う。芸能ニュースの尺をとるために、映画とは全く関係ない芸人を呼んでイベントをする。吹き替えに、まったくイメージの合わない有名人を起用して作品の世界を台無しにする。ミュージカル映画に本編とは関係ないシンガーを起用する。映画宣伝関係者はそれでいいと本当に思っているのだろうか。「アナ雪」や「レミゼ」の大ヒットは本編に登場する歌の力がストレートに観客に伝わった結果。関係者が映画にリスペクトしなければ、観客はついて来ない。観客は小手先で騙され ほどバカではないのだ。