アメリカの人気コメディ俳優セス・ローゲン。彼が製作・監督・脚本・主演した話題の映画「インタビュー」を観た。北朝鮮が金正恩を愚弄していると怒り、公開延期に追い込んだ作品。大規模なサイバーテロに発展し、オバマ大統領まで乗り出してきた映画。この騒動に一番戸惑ったのはローゲン。彼には政治的意図なんて、まったくないから。彼がやりたかったのは、ライトなコメディ。それにはマンガ的な国を舞台にするのが、相応しいと思っただけだから。映画はテレビディレクターのセスと番組MCのジェームズ・フランコが主役。この二人が担当するトークショー。エミネムやロブ・ロウなどセレブが出演する番組。しかし報道関係者には、しょせんトークショーだとバカにされる。この冒頭のシーンは笑える。ホモへビアとして知られるエミネムが「実は僕はゲイなんだ」と告白し、ロブ・ローはハゲていてカツラ使用をカミングアウトする。本人が稼働してのシーン。いかにローゲンの笑いが、愛されているかの証明。その後、社会ネタを見つけに北へ赴くという話の流れ。はっきり言って「社会問題」になるような映画ではない。劇場公開は延期で、限定公開になったが有料でネット公開。その売上が、すでに4000万ドルに迫る勢いだというのだから、北は国家の威信で、セス・ローゲンのライトコメディを宣伝したようなもの。ローゲンはいつものローゲンだけど、ジェームス・フランコのハジけ具合は凄い。二枚目俳優が臆面もないコメディアンぶり。その方が印象的。まあ、マジに見たら北が怒るのは、少しだけわかるけど。これに怒っているとセンスないと思われるかも。
