ロマンチックじゃないイーサン・ホーク「ゲッタウェイ」 | con-satoのブログ

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リチャード・リンクレーターの「ビフォー」シリーズなどでロマンチックな役柄を得意としているイーサン・ホーク。自身も作家でもあるホークは、アート系映画のイメージ。そんな彼が「リーサル・ウェポン」シリーズなどのハリウッド・アクション王道の製作者ジョエル・シルバーと組んだのが、現在公開されている「ゲッタウェイ スーパースネーク」。イーサン演じるのは元敏腕レーサー。彼の腕前を知っている闇の組織が、彼を利用しようと企む。妻を誘拐して組織の指令のまま動かそうとする。共演はアイドルのセリーナ・ゴメス。セリーナの役柄はセレブの娘でイーサンが運転させられるマスタングの「元」の持ち主。自分の車を取り返そうとマスタングに乗り込んで来て、事件に巻き込まれる。セリーナという、若いスターを呼んで若い客層を取り込もうとする手腕は、さすがハリウッドの大プロデューサーの考え。派手なアクションと若いスターでヒット間違いなしと読んだのだろう。敏腕プロデューサーの読み通り、地味な主演俳優イーサン・ホークの映画にしてはヒットした。
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ただ、映画の出来としてはB級。かつてのB級映画にはB級らしい愛嬌があったが、最近のB級映画はそういう矜恃のある愛嬌はない。あくまでAクラス入り出来なかっただけ。ブルガリアでのロケというのも珍しいが、それはアクションが撮りやすく、安く上がるからだろう。ブルガリアらしい部分はまったく活きていない。イーサン・ホークのファンとしては、彼が、たまにのアクション映画で気晴らしするのもいい。でも、出るなら、もう少し物語性のあるアクションを選んで欲しい。イーサン・ホークの日本公開次回作は「六歳のボクが大人になるまで」。リチャード・リンクレーターとの名コンビで、今年の夏大作ひしめく中、ロングラン・ヒットを記録した話題作。こちらは、早くも来年のオスカー最有力との評判。