日本ではまったく公開予定のない巨匠チャン・イーモウ作品 | con-satoのブログ

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日本でも人気の中国監督、チャン・イーモウ。
コン・リーと組んでいた初期の「菊豆」「紅夢」の頃から日本にもファンは多い。
製作したほとんどが日本で公開されている。
そんなイーモウの新作「フラワー・オブ・チャイナ」。
この映画、まったく日本公開の予定がない。
アメリカではゴールデングローブ賞や各地の批評家賞などを獲得した評価の高い作品。
それなのに、公開のめどが立っていないのは、この映画が「南京虐殺」をテーマにした作品だから。

主演は「バットマン」シリーズのクリスチャン・ベール。
クリスチャンといえば、子役時代に戦時中の上海を舞台にしたスプルバーク作品「太陽の帝国」に主演しているる。日中戦争映画に縁のある俳優。彼は南京で中国人を助ける牧師を演じているそうだ。
日本からも渡部篤郎なども出演している。

中国映画史上最高額を投下して(80億円)、11年、中国での興行成績ナンバー1映画。
中国では、あまりにも残酷な日本兵の描写に劇場内では「反日」の雄叫びがあがったそう。
大ヒットし、国民的映画になった本作で、一層「反日」感情は盛り上がったそう。
でも、さすがに「巨匠」チャン・イーモウの映画なので、決して一方的な映画になっているワケではないそう。
紫禁城で「トゥーランドット」を演出し、「北京オリンピック開会式」など国家的プロジェクトの演出もするイーモウ。さすがの巨匠も、いや巨匠ゆえに中国政府のプロパガンダに無関係とはいられないのだろう。
そうでなければ、あのオリンピック競技場「鳥の巣」を作ったアーティスト、アイ・ウェイウェイように当局から、梗塞されるような事態にもなりかねない。

どちらにしても、質の高い映画なら、やはり日本で公開すべきなのではないか?
それに、中国人が今、そんな「反日」感情を持っているという事を日本人は映画を見て、認識すべきだと思う。
「未公開」という形で、「臭いものにはフタ」ではいけないと思う。