17日の日経MJに「メタボ商戦 秋の陣」の記事。
メタボ抑制を狙う特定健診・特定保健指導がスタートして半年。楽しみながらメタボ脱却につなげてもらおうと、新しい健康作りメニューを導入する旅行会社やホテルが増えている。低カロリー食品やドラックストア関連商品に続き、サービス分野でも「メタボ商戦」が本番だ。
先月20日にブログで紹介した 、JTBサン&サン西日本 の法人・団体向けメタボ対策の旅行型健康増進プログラム「男磨き・女磨き計画」 。
同社ではスキーツアーなど個人向け旅行商品に加え、企業の社員旅行にも力を入れている。しかし企業、職場単位の観光旅行市場は長期的に縮小傾向が続く。そこに登場したのが、メタボ健診という追い風。企業の健康保険組合、社員の「メタボ率」改善が進まないと財政負担というペナルティーを受ける。
親睦旅行は費用対効果が説明しにくかったが、メタボ対策なら企業も財布のひもを緩める―。狙い通り、企業の担当者からは、「詳しい説明を聞きたい」など、引き合いが多数寄せられている。
レジャー施設“でも“メタボ対応”が進む。「清里の丘公園」
(北杜市高根町
)。北杜市の観光振興を積極的に進める小林昭治取締役総支配人のもと、スポーツクラブからリゾート施設としてのサービスを提供すべく、9月に新プラン「シェイプアップライフ」
を導入した。施設内の「アクアリゾート清里」
で専門インストラクターの指導を受けながら体を動かすプログラム。
施設内のレストランでは、カロリーを控えながらも多くの野菜や穀物が食べられる
野菜ソムリエの資格を持つ小林和人氏監修のオーガニック料理を提供する。近隣の宿泊施設「ホテルハットウォールデン」
、「ルラシュ 癒しの杜」
とも連携し、清里内の森林ウオークや管理栄養士による講習会も開く。プログラム参加費用は1人7000円(宿泊費、夕・朝食代は別途必要)。
健康志向に対応したメニューを投入するなど早くからメタボに着目してきたホテルも宿泊と組み合わせた新商品を打ち出し始めた。
「ホテル日航関西空港」 (泉佐野市泉州空港北 )では、68㎡~74㎡のスイートルームに1泊し、大阪大大学院・前田和久講師による健康指導や健康運動士・山谷晃トレーナーによる運動指導を受けられる「メタボリックシンドローム改善ステイプラン」 を導入した。ハーバード式ダイエットを活用した食事を楽しみながら、メタボ対策に取り込んでもらう。料金は110,000円(2名1室)。「スイスホテル南海大阪」 (大阪市中央区難波 )も、宿泊とフィットネスセンターでの有酸素プログラムやローファットな「アムリタ ブレックファースト」がセットになった限定プラン「SAYONARA メタボ」 を導入した。
富士経済によると、フィットネスクラブなどを含むメタボ関連サービスの市場規模は今年、昨年の4.8倍に拡大する見通し。フィットネス業界などはメタボ健診導入前から激しい会員争奪戦を展開してきたが、旅行やホテル業界はこれからが正念場。巨大市場を巡るアイデア合戦は今後も熱を帯びそうだ、とある。