コンシェルジュJのよろずやな日々。

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 千葉県東葛地区在住。東京・目黒の会社に勤務する一サラリーマンの雑記雑感を綴るブログ。


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 先月9日、道玄坂の旧シネセゾン渋谷跡地に客席数242の劇場「CBGKシブゲキ!!」 (242席)がオープン。

 藤木直人やいきものがかりのマネジメントを手掛けるキューブ(渋谷区)が運営。他会場でのコンサート中継に対応できる映像配信中継施設を備える。

 2000年に閉鎖された小劇場「渋谷ジァン・ジァン」(110席)以来の、小劇場からの新しい文化発信が期待されている。
コンシェルジュJのよろずやな日々。  来夏には渋谷駅東口の旧東急文化会館跡地で建設工事が進む超高層複合ビル「渋谷ヒカリエ」 内に、「天体・球体」を意味する劇場「東急シアターオーブ」 (1972席)がオープンする。「渋谷ヒカリエ」には1日4万人、年間1400万人の来場が見込まれている。

 東急文化村が運営。「浮遊感」をコンセプトに空をイメージした濃紺や雲をイメージした白を基調にデザインした客席空間が特徴。こけら落とし公演に、ブロードウェー・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」が決まっている。駅直結劇場の利便性を訴求しながら「観劇分野の裾野を広げていく」という。
 東急文化村が20年運営し、年間約280万人が利用する道玄坂の「Bunkamura」 は、年内に設備改修工事が終了。

 「オーチャードホール」(2150席)は来年1月よりバレエダンサーの熊川哲也を芸術監督に迎え、来年2月に、就任第1弾企画となるKバレエカンパニーによる新作バレエ『シンデレラ』を上演。「シアターコクーン」(747席)も、来年1月のリニューアルオープン公演として唐十郎作、蜷川幸雄演出『下谷万年町物語』が上演される。

 老舗の「パルコ劇場」(458席)や青山劇場(1200席)など、様々な規模の劇場がそろう渋谷は、今年から来年にかけて大きな転機を迎えている

 2カ月前の7月25日、上演している世界的サーカス集団、シルク・ドゥ・ソレイユZED」ゼッド)年内いっぱいで終了すると発表した、オリエンタルランド。


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 ZEDは、地上7階建て相当の高さと、約6mの舞台下を持つ球体上の劇場空間で、主人公「ゼッド」が天地の生き物たちと出合う様子を表現するアクロバットショー。

 劇場(シアター)は東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシー(TDS)に続く第3の娯楽施設として約140億円を投じ、2008年10月にオープン。

 2010年7月には同一劇場の公演としては、日本最速となる1年9カ月で入場者数100万人を達成したが、東日本大震災後、団体客のキャンセルなどが相次ぎ、事業を続けるのは難しいと判断した。
 

 先日、ジュピターテレコムとのプロモーションで、J:COM『快撮⇒ちば・いばらき行き』 (毎週土曜日 J:COMチャンネル11ch)のロケに立会う。

 江戸むらさき(野村浩二、磯山良司)とモデルの佐藤奏さんのナビゲートによる、ZED&イクスピアリが登場する「舞浜特集」は24日に放映。

コンシェルジュJのよろずやな日々。  4~6月期連結決算では30億円の営業赤字、最終損益も38億円の赤字に転落したオリエンタルランドだったが、8月のTDLとTDSの入場者数は過去最高を更新

 上西京一郎社長は、ZEDに言及し、

 「ZEDに代わる公演は難しいものの、ほかの劇団などが活用してくれればいい」

 と、何らかの形で再利用を検討する意向を示している(8月31日産経新聞)。

 個人的にこの140億円の投資が、どのように再利用されるのかを注視している。

 来年4月に入学する新小学1年生のランドセルのCMが最近多く流れている。


コンシェルジュJのよろずやな日々。  早いな~と思うが、実際は違う。

 先日、サンケイリビング新聞社の育児情報誌『あんふぁん』の担当者と話す機会があったが、かつては秋から冬にかけてがランドセル商戦の本番だったが、年々、その時期が前倒しされ、お盆休みの帰省先で祖父母が孫にプレゼントする需要も当て込んだ結果、ついお盆前に繰り上がったそうである。

 今年8月初旬に、あんふぁんが都内ホテルで開催した親子向けイベントで、ランドセルメーカー4社協賛のランドセルを試す“ランドセルルーム”を初めての試みとして実施したところ、大変な賑わいだったそうである。そのあんふぁんも、先頃、コクヨS&Tとの共同開発による「あんふぁんランドセル」 を発売。また、イオン、セブン&アイ・ホールディングスの大手流通2社は、お盆前の先月3日に早くもランドセルの新商品をそれぞれ発表している。

 そういう我が家も息子が来年小学生なので、ランドセルのコンシューマーとなる訳だが、我が家の場合、どこで買うかの決定権は全て相方にある。

 連休2日目の本日、相方がここと決めていた足立区西新井の「土屋鞄製造所」 本店に行ってきた。
コンシェルジュJのよろずやな日々。  作り手の見える鞄づくり」「日本の職人の手づくりで、長く使える鞄」を信条とし、ランドセルと革鞄・革小物を作っている創業40年の工房。本店は販売スペースと工房がつながっており、職人の手作業を見学スペースから見ることができる。

 入った時には既に多くの人。が、店員さんに聞くと今日はそれでも少ないらしい。駐車スペースには大宮や横浜、名古屋ナンバーの車も駐車されている。
 結局、40,000円の茶色のクラリーノを購入。納品は3月中旬。まるで新車みたいだ。

コンシェルジュJのよろずやな日々。  1人の子供に基本1回と購入頻度は少ないものの、ランドセル市場は年間263億円程度
少子化の影響で10年前より10%程縮小したとされている。

 業界大手のハシモト(富山市)も今月13日、都内1号店のアンテナショップ「フィットちゃんランドセル代官山店」 を開業。ランドセル専門のショールームは業界で珍しく、年間約4,000万円の売り上げを目指すという。

 9月はもはやランドセル商戦の佳境なのである。




 1996年に結成され、「カーネギー・ホール」や「リンカーン・センター」でパフォーマンスを繰り広げ、ダイアナ・ロス、ホイットニー・ヒューストン、アレサ・フランクリンらが大絶賛する本場が誇るビッグ・クワイヤー「グローリー・ゴスペル・シンガーズ」率いる敏腕ディレクター、フィリス・マッコイ・ジョベルト女史
コンシェルジュJのよろずやな日々。  左は23日の渋谷公演後の取材に少し立ち会ったときの写真。

 今月16日から4度目の来日公演を行い、「Joyful, Joyful」などの賛美歌などのほか、「となりのトトロ」「もののけ姫」といったスタジオジブリのアニメーション映画音楽も歌う。

 また、フィリスが途中で観客席に降りてきて、「ハレルーヤ♪」と観客に歌わせたり、舞台にお客さんを上げて踊ったりと、この公演の持ち味は観客参加型のライブであること。

 MCはほんの少しの日本語とほぼ英語で進行。フィリスの娘もメンバーの1人で、フィリスの母娘は親しみやすいキャラクター。

 敏腕ディレクターにして、一人のお母さん。手には扇子、そしてめっちゃ長いつけまつげいい意味で「おいくつですか?」と聞きたかったが果たせず。

 来日前の読売新聞の取材に対し、「あまりに多くの日本の方々が、愛する人、友人、家族を失いました。その痛みが自分のことのように感じられるんです。日本の皆さんに、希望の歌、平和の歌、愛の歌を届けたいと答えたフィリス。

 「グローリー・ゴスペル・シンガーズ」はこの冬、再び来日公演を行う。

 福島県伊達市霊山町(霊山と書いて「りょうぜん」と読む)
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 相馬市との市境に国の名勝・霊山(825m)がそびえ、四方を300~500mの山々に囲まれた丘陵地から形成されている。

 霊山の丘陵は起伏に富み、奇岩を連ねる岩山で、円仁が山頂に霊山寺を開山。東北地方における天台宗の中心として隆盛を極めた。

 南北朝時代、北方謙三著『破軍の星』でも知られる、21歳の北畠顕家が義良親王(後の後村上天皇)を奉じ、多賀城から霊山に陸奥国の国府を移し、一時南朝方の一大拠点として機能。

 また、江戸時代の寛文年間より、福島・伊達地域で独自な発展を遂げ、継承されてきたのが、350年の伝統を誇る「霊山太鼓」
 町内のおよそ60組の太鼓が保存継承しており、1年に1度、町内の太鼓が一堂に集結し、その磨き上げた技を披露するのが「霊山太鼓まつり」

 昨年の「霊山太鼓まつり」で、書道家・矢部澄翔と霊山太鼓が競演。オイラは初めてその霊山を訪れた。

 総勢約700名の打ち手が一斉に打ち鳴らす“同時打ち”は、まさに圧巻。名峰・霊山にこだまし、雷鳴のごとく大地を揺さぶる。昨夏の印象に残る出来事だった。


 あれから10ヶ月。

 先月末、原子力災害対策現地本部は、福島第1原発事故で局所的に年間被爆線量が20ミリシーベルトを超えるおそれがある、いわゆる「ホットスポット」を特定避難勧奨地点に指定した。

 この地点に指定されたのが、霊山町の4地区。

 1日の毎日新聞には、今回の「戸別指定」の特定避難勧奨地点指定は、「計画的避難区域」のような広域避難は影響があまりに大きく、国と伊達市が導き出した「窮余の策」だと記事にあった。

 ただ、問題は

①避難は住民の判断任せである点。

②その地点だけでも除染し線量率を下げるという意思が全く見えてこない点

③勧奨地点に指定された世帯が避難した場合の補償について、「原子力損害

 賠償紛争審査会」で検討される見通しだが、現段階では明確ではない点。

 今年の霊山太鼓まつりは中止が決定された

 テレビには、気温30度を超える日にマスクや長袖のシャツ、ズボンを着用し登校する霊山の子どもたちの映像が流れていた。

 オイラが住む千葉県東葛地区も、市内の公園で毎時0.65マイクロシーベルトを記録した「ホットスポット」である。他人事ではない。


 「9割減。全滅に近い」。東北観光推進機構が言及したのは、今年の東北地方の修学旅行。広島、長崎、松山などの西日本への行き先変更が相次いでいる。

 

 霊山に、東北に、いつもと同じ夏が再び訪れることを願わずにはいられない。

 日本政府観光局が14日発表3月の訪日外国人数が、震災で観光地や交通機関が大きな被害を受けたのに加え、東京電力の福島第一原子力発電所の事故で一部の国が日本への渡航自粛を呼びかけたため、前年同月比50.3%減35万2800人大幅に落ち込んだ

 震災前の11日までは1日平均1万9600人(前年同期比4%増)だったが、震災後の12日~31日は1日平均6900人(同73%減)と3分の1程度に激減。国別では、韓国が47.4%減、中国が49.3%減、米国が45.6%減などと軒並み落ち込んだ。

 前年実績を割り込むのは09年10月以来1年5カ月ぶり。単月の減少率としては、大阪万博後の反動が出た1971年8月(41.8%減)を抜き、過去最大。

 

 頼みの国際会議も中止が相次いでいる

 パシフィコ横浜で今月開催予定だった「世界疼痛学会」が、イタリアに会場が変更。9月に開催予定の「アジア太平洋不整脈学会」でも開催を見直す動きがあるという。

 大手旅行会社5社の4、5月の国内旅行予約は、前年同期比20~45%減少。ホテルや旅館の宿泊予約も震災発生後、東北・関東(岩手、千葉各県を除く)地方で約39万人、その他の地域で約17万人のキャンセルが発生し、「(観光業に)極めて甚大な影響が出ている」(溝畑宏観光庁長官)という。

 

 オイラが携わるエンタメ業界では原発事故の影響で、多くの海外アーティストが帰国し、あるいは来日をとりやめた。良し悪しは別にして、日本の音楽市場の多くが外国人アーティスト頼みで動いてきたかを露呈した
コンシェルジュJのよろずやな日々。  「何よりも多くの人々と美しさを分かち合う手段として始めた音楽祭です。そして、このような困難で悲しみに打ちひしがれた時にこそ、音楽は魂を救済する使命があると私は信じています」

 アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンがメッセージを送り、今月1日に、協議の結果予定通りの開催を決めた「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2011」

 しかし、会場となる東京国際フォーラムで、度重なる余震の影響で電気系統に不具合が判明。さらに、原発事故における国際原子力事象評価尺度がレベル7に引き上げられて以降、ヴュルテンベルク管弦楽団(ドイツ)など出演アーティストたちの来日キャンセルが重なり予定通りのプログラムを実施することが困難となり、全有料公演チケットの払い戻しが決定した。
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出演アーティストたちの来日キャンセルは東京以外に、金沢、新潟、びわ湖、そして今年は鳥栖を加えた他会場でも開催予定だった「ラ・フォル・ジュルネ」にも影響が及んでいる。
 そんな中で、「音楽を届けることで少しでも力になりたい」と、周囲の制止の声を振り切って来日し、大震災で被災した人を思い、日本語で唱歌「故郷」を熱唱した三大テノールのプラシド・ドミンゴはエラい! 

 

 海外から借りる作品を目玉に据えた国際的な美術展も相次いで開催中止に。 

 横浜美術館で今月から6月まで開催予定だった「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」 が、プーシキン美術館とロシア連邦文化省から、原発事故を理由に日本への作品の貸し出しを断られ、中止。同様の理由で、三井記念美術館の「北斎展」、山梨県立美術館の「モーリス・ドニ展」、広島県立美術館の「印象派の誕生」展も中止となった。

 

 一方、震災直後から休止が続いていた東京ディズニーランドが15日から営業を再開

 旅行会社各社ではゴールデンウィーク期間にも対応した特別プランを設定するなど、需要の取り込みをはかる動きがはやくも活発化し、日本旅行業協会も「大型連休前の再開はありがたい。人の動きも生まれ、消費マインドも徐々に戻る」と期待するが、震災の影響は大きく、開園時間は午前8時から午後6時までに短縮。再開後も施設の一部外壁が破損した「ビッグサンダー・マウンテン」など計3施設や人気のエレクトリカルパレードは当面中止で、東京ディズニーシーは休園が続く。


 3月27日付のアメリカのニューヨーク・タイムズ紙で、“Jishuku”という名の強迫観念、過剰反応が蔓延していると紹介された。

 今回の東日本大震災の大きな特徴は、地震と津波に加え、これが誘発した原発事故による三次被害があるということ。そんな中で、被災地のこと、原発のこと、停電のこと、全てが気がかりでないと言えばウソになる。

 被災者を静かに悼む気持ちは必要だが今後も“Jishuku”という名の強迫観念、過剰反応が多くの日本人に支配し続ければ経済停滞、失業者の増加、税収の落ち込みを呼び込む要因となり、なんら被災地の復旧・復興のためにならない

 そもそも日本人が自国の観光を自粛しておいて、訪日外国人の激減を憂うこと自体がおかしい

 いま大切なのは、それぞれの現場にいる人間が自分たちの仕事をしっかり続け、そしてひとりひとりが思う「応援」をそれぞれが実行すればいいのだと思う。

 前回のブログから約80日ぶりのブログ更新。

 3月11日午後2時46分ごろ、阪神大震災の約1000倍に相当するM9.0のエネルギーの激震が三陸沖を震源に日本列島を襲った。約5分も続いた後、最大数十メートルの津波が押し寄せ、無数の方々の命や生活が奪われた、未曾有の国難・東北地方太平洋沖地震。

 昨年12月に新青森まで延伸され、さらに今月5日に新型車両「はやぶさ」の運転が始まったばかりだった東北新幹線は、修復が済んだ場所を含め電柱の傾斜とひび割れが約470カ所、架線の断線が約470カ所、高架橋の柱の損傷が約100カ所に上り、仙台駅では天井が落下するなど大きな被害を受けたが、現在不通となっている那須塩原~盛岡間の4月中の全線復旧を進めている。

 今年1月、2月と連続して前年同月比7%程度増の入園者数と好調を維持し、TDS10周年イベントによる入園者数増が期待されていた東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)は、液状化などの被害こそほとんどなかったが、東京ドームの約10倍とされる1日当たり約57万kW/hの使用消費電力の供給の目処が立たず、地震以降休園が続く。春休み期間のTDLとTDSを合わせた1日平均入園者数は10万人規模とされ、1日休園すれば、1億円程度の減収につながり、業績の下振れは避けられない状況に。


コンシェルジュJのよろずやな日々。  奇しくも今月最初の土曜日、日本三大名園に数えられる偕楽園に行き、さらに北上し、昔ながらの田園に古い列車がのんびりと走る、ひたちなか海浜鉄道湊線(勝田~阿字ケ浦)に乗った。

 あれからまだ3週間しか経っていないが、例年であれば約100万人が訪れる偕楽園は地震で園内で地盤沈下・地割れが多数発生。今まさに満開を迎えた100種類・3,000本の梅を愛でる人もいないという。
コンシェルジュJのよろずやな日々。  また、ひたちなか海浜鉄道湊線も
盛り土が崩落し、線路がゆがむなど大きな被害を受けた。

 08年に廃線の危機を乗り越え、第三セクターの新会社が地元企業や住民と連携し、定期券値下げや那珂湊の市場らとの観光事業で乗客を増やし、来月で3周年を目の前に控え、今年度目標の80万人を達成する目前だったという。


 地震の余波は当然のことながら観光業界に広がり、旅行会社、ホテルや旅館にはキャンセルが相次いでいる。春の行楽シーズンにも計画停電の混乱が重なり、ダメージの長期化の懸念、そして光明の見通しがたたない。

 今回の地震で26日現在で死者は1万人を超え、行方不明者をあわせると、2万7000人を超えている。地震、そして原発の放射能漏れに伴う影響も加味すれば、損害は底しれない状態に陥っている。

 こうした状況下に戸惑い、悩み、苦しむ多くの人に、少しでも早く、暖かく明るい光がさすことを祈りながら―。屈することなく、一歩ずつ前へ。

 謹賀新年。明けましておめでとうございます。

コンシェルジュJのよろずやな日々。  昨年末よりどうしても見たかった映画を見に行った。

 池宮彰一郎著の歴史小説を、ドラマ『北の国から』の杉田成道監督が16年ぶりにメガホンをとり、役所広司、佐藤浩市主演で映画化された『最後の忠臣蔵』

 赤穂浪士を演じた役所広司佐藤浩市両雄の演技も素晴らしいし、大石内蔵助役の片岡仁左衛門の重厚で渋い演技もよいし、そして何より、大石の隠し子・可音を演じた桜庭ななみの清楚可憐さ、凛々しさに圧倒された。

 杉田監督が写真を見て、目に力があったので即決したのが桜庭だったそうだが、とにかくこの作品におけるキャスティング全てが素晴らしい。

 この時代の男と女の生き様は、不器用でもどかしい。が、しかし、「人のため己を捨てる」という世界に誇る日本の倫理観、日本人の心を改め気づかせてくれる。

 竹林、雪山など情感あふれる四季折々の風景や人形浄瑠璃が上演される芝居小屋など日本の伝統美を堪能でき、そして加えて加古隆のサウンドトラックが琴線に触れる今までになかった最高の時代劇。

 今月初めに突如画面が段々暗くなりバックライトが全く点かなくなったマイPCが先般修理されて戻ってきた。

 そんなこんなで、2010年はあっという間に残り数日を残すところ。

 今月11日、神戸のポートピアホテルで行われたITサービス企業の創立20周年式典で、書道家・矢部澄翔の書道パフォーマンスが披露された。


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 それはそうと、この年内最後のパフォーマンス案件を機に、一旦オイラは矢部のエージェント業務のメイン担当から外れ、後身に道を譲ることになった。

 前職で矢部と知り合い、当時矢部が「結婚するまで」と思い開始したエージェント業務。運よく転職後の現在の会社でも続けていけることとなり、以降我流で3年半。

 しかしまあ、社内でオイラ1人でしかも我流で続けていくことに「どうなんでしょう」と、きっとまあそんな会社の判断もあり、今後は、オイラ自身が「この人なら」と納得いく方を後任のメイン担当に、組織的にエージェント業務を続けていくことになった。

 当初思い入れが強かった業務だけに、そうした会社の判断に「はい、そうですか」と言う感じにもならなかったが、うまくは言えないが、事業フェーズが「0から1にしていく」から「1から1.5ないし2にしていく」ミッションに変化していく際に、同じ人の同じ力で続けるというやはり無理が発生し、やはり人を代えたり、組織的にしてくなりとチェンジしていく必要があると、今は思う。

 ただ1つ言えることは、そうした周りの判断、オイラの思いをさらに大きくしていこうとしてくれる後任のKさん、そしてそもそもこのきっかけをくれた書道家・矢部澄翔には本当に感謝である。


 今回11日の式典では、大阪のフルート奏者・松澤由美子さん、キーボード奏者・塚本あさみさんが、東京から送り込んだ三味線奏者・野川怜子さんと、前日に初顔合わせをしたとは思えない素晴らしいチームワークで、和と洋のコラボで書道パフォーマンスに見事に花を添えてくれた。

 オイラはこの業務を通じて、イベントに携わる多くの方や奏者と出逢うこともできた。イベント経験のなかったオイラにとっては、これが今の貴重な財産。

 

 書道家の孫にして書道経験を持たず、オイラを除く家族全員が楽器経験を持ちながら音楽万年「2」のオイラが、何の因果か現在書道家や奏者と関わる仕事をしているという可笑しさ。

 来月同日、オイラは齢を1つ重ね、そして来年は12年に1度の年男。

 いよいよアラフォー街道に刻一刻と近づきある・・・。

 先週末、どうしてこんなことになったのか、某企業のCM撮影のキャスティング業務を担うことになり、都内スタジオでの撮影に立ち会った。
コンシェルジュJのよろずやな日々。  収録は2日間にわたって行われ、オイラは2日目だけ現場に立ち会ったのだが、昼過ぎからはその企業のイメージキャラクターを務め、今もドラマのヒロインをも演じる若手女優も登場し、オイラの目の前で何度もすれ違い、今までその女優をテレビでしか見たことがなかったために、なんだか不思議な感覚に陥る。

 その女優の出演部分の収録は6時頃クランクアップしたのだが、この収録の後に向かったであろう映画の舞台挨拶の記事が新聞に掲載されていて、尚一層驚く。

 2日間かかった収録がわずか15秒ほどのCMとして年末から放映されるそうだが、オイラのキャスティング業務がどんなカタチで凝縮されているのか、今から少し胸膨らむ今日この頃。