先週末、遅い夏休みを利用して岐阜に帰省した。
いつもは名古屋で乗り換え真っ直ぐ岐阜に向かうが、今回は名古屋で少し寄り道。
昼食はJRセントラルタワーズ
13Fの「山本屋総本家」
へ。「山本屋総本家」は、大正14(1925)年創業。「山本屋本店」
と並ぶ、名古屋名物・味噌煮込みうどんの雄。ちなみに両店ともにオフィシャルサイトで、
「弊社は全店『山本屋総本家』の暖簾で営業しております。紛らわしい店名にご注意ください。」
「弊社は全店『山本屋本店』ののれんで営業しております。まぎらわしい名前のお店がございますが、弊社とは一切関係ございませんのでご注意ください」
と表示している。元々、「山本屋総本家」が味噌煮込みのお出汁を外注した先が「山本屋本店」だった、という説もあるが、詳細は不明。興味のある方は食べ比べて頂きたい。
うどんを打つときに塩を入れず、小麦粉と水だけでうどんが作られ、汁を張った土鍋に生うどんを入れて煮込むため、煮ても柔らかくならない独特のかたい麺と八丁味噌をベースに作られるあわせ味噌の香りが特徴。
その後、名古屋のシンボルで日本最初の集約電波塔「名古屋テレビ塔」
に登ってみたり、また久方ぶりに名鉄を利用して、岐阜(名鉄岐阜)に向かう。
日本初の前面展望車を連結した電車として1961年に登場し、09年度までに全車両の引退が決まっている名鉄7000系「パノラマカー」
(登録商標 第5048308号)を名鉄名古屋駅で見ることができた。少年時代、あこがれの車両だった。高校生の時には「新岐阜駅」だった駅も、今は「名鉄岐阜駅」。当時の面影からは随分と変わってしまった。
名鉄岐阜駅からは住居を伴う複合ビルとしては中部圏で最も高い地上43階、高さ163mの「岐阜シティ・タワー43」
が見える。今年1月には核テナントで、紅白の幕のついた嫁入り専用車で家具を運ぶことで有名だった「服部家具店」(今年4月破産)が撤退した。「岐阜メルサファッション館」
も来年9月に閉鎖。郊外で相次ぐ大型商業施設の開業などで、中心市街地の試行錯誤は未だに続いている。
変わらないものもある。実家からは、悠然とそびえる金華山と岐阜城が望め、清流・長良川や鳥羽川が変わらない美しさを保っている。
ところで、独特の食文化を持つ中京圏には喫茶店好きが多く、中でも岐阜市にはダントツ約1000店の喫茶店がある。1世帯喫茶代が全国平均の5,275円の3倍以上の16,845円と、全国1位を誇る岐阜市(総務省の家計調査〔04~06年平均〕による)。多くの“岐阜人”にお気に入りの喫茶店があり、休日の朝に家族で夫婦でモーニングサービスも普通だが、今回の帰省で久しぶりにそれをやってみた。
これで(当然コーヒーもついて)350円!これは普通。さらにおにぎりや茶碗蒸しが出てくるところもある。
東京出身の相方が別の喫茶店の「1日中モーニング!」と書かれた看板に気づき、「あれ、どういう意味?」と尋ねる。1日中モーニングサービスを提供している、という意だが、地元しか咄嗟に分からないことに苦笑してしまった。それぐらい喫茶店文化が岐阜の生活に浸透している。
喫茶店激戦区ゆえの利用者にとっては嬉しいサービスだが、今年はパンの仕入価格の上昇もあったであろうに、一体これでどうやって商売として成立させているのか、未だに分からない。
ちなみに、モーニングサービス発祥の地とされる、木曽川を越えた隣の一宮市では、来月26日に「一宮モーニング博覧会(モー博)」 が開催される。
久しぶりに名古屋と岐阜の食文化を堪能した帰省となった。