努力ってなんでしょう?
あまり考えたとないです。
ただ、息子たちがあまりに、ちいさな猛獣すぎて
バイオリンを自宅で練習するということが
困難だったのです。
これは、どうしたらいいんだろう?って
考えるわけです。
小さな猛獣が「オレ、ひきたい」ってまっすぐに私を見ていったときの目を
私は忘れないし、それを信じていたからかな。
で、、ふと思ったのです。
あ。歯磨きも、最初はひっくりかえって、いやがっていたな。
・・着替えも、いちいち大暴れだよな、
でも、生活のリズムで流れに吸収してしまう(まあ、アレですけれど)ようになってから
そこで、時間をとられること(我慢とかね)しなくてよくなったなって。
バイオリンも、生活に時間割になじませてしまおう。
こう考えたのです。
まあ、ふつうのお子様なら、話せばわかるのかもしれませんね。
小さな猛獣たちは、野生と、右脳。本能しかみあたりませんでしたので
まず、生活のリズムだな、と
・・・・・・・・・・・
小学校に上がる前までは1回5分とか6分とかしか耐えられません。
楽器を持たせるまでが、なかなか骨が折れました。
だからこそ、習慣にしよう。と固く決心したのです。
習慣にすることで「当たり前」になる
これは、習慣にしたほうがいいな。
すぐにわかりました。
歯磨きや、食事、おふろ幼い子供はいちいち引っかかりますでしょう。
その原因の多くは、生活の時間割つまり「リズム」が乱れているからなのです。シュタイナーやモンテッソーリ、ルソーどれにも書いてあります。
リズム。生活のリズムです。
赤ん坊でも、幼児でも、いつも一定の時間割でリズムがあったら
混乱しない。
同じリズム。時計など読めなくていいのです。毎日一定の時間に食事、就寝という具合です。
食事の後に、歯磨き、おふろ、。。絵本をめくって、だっこして。・。という具合でしょうか。
一定です。冠婚葬祭も、盆暮れもリズムを乱す言い訳にしません。
ということをやっていますと、こどもは安心して日常を当たり前に暮らし始めます。
たとえば「今日は、お祭りだから夜でかけよう」とか「夕飯は、お腹がすいてないからいつもより遅めでいいか」など、いたしません。
いつも一定です。
そこにバイオリンの自宅練習をしっかり習慣に組み込めたら私も、本人たちも「習い事は毎日練習するもの。同じ時間に」となると考えたわけです。
例外はありません。
例外は、こどもを混乱させますので一切ないです。
そんな風にしているうちに、いつも一定の時間にながれるように「自宅の練習時間」は習慣づいたのです。
注:もちろん毎回騒いでいましたが時間厳守。不思議な光景です。フフフ。
習慣という時間をかけた贈り物
規則正しい生活が守れたのは、バイオリンのおかげです。バイオリンというはじめはたった5分の練習時間を守るためにいつもどんなときも食事時間、おふろの時間、寝る時間守っていました。
結局そうしたことで、規則正しい生活の習慣を、我が家の文化として息子たちへ贈れたと思っています。
これは本当に時間をかけた贈り物です。
成長とともに、練習時間は5分から6分、6分から8分…という本当にゆっくりでしたけれど時間を延ばしていきました。慎重にね。
1分は長いのです。その時にこどもの集中力を毎日観察するということの重要性を知りまして、最終的に20分という練習時間がベストと判断できたのです。
20分でできる子は1時間もできる
よく、1時間ならできるようになる、、、弾けるようになるという人がいます。
どうでしょう。私の考えは少し違います。
よくよく話を聞いてみると、なんとなく、1時間毎日やれば弾けそう。・という程度の曖昧さだったりします。
じゃあ20分ならあなたは、どういう練習しますか?
あなたは、お子様に無意味にピアノは30分練習しなさい、とざっくり投げていませんか?
時間をかけたら上手になるとか、立派と評価されがちですが
じゃあ、完成度はどうなのか?いったいその時間なにをどんなふうに組み立てて練習したのか?と答えられる人はまず、いません。
20分で十分なのです。