手とり足取り、ということばを
いつも頭に浮かべていました。
そうか、こういうことなんだな。と
バイオリンは、立って弾きます。
①たつこと
②楽器を持つこと
③ごあいさつ
④弓を構えること(音)
この①のたつこと。
そうです。この立つこと、はとても難しいことでした。
毎回、わたしは、床に膝をついて
息子の目線にむかいあって、そして
「あし、どうだった?自分の足を、みてごらん」
「できてるーーー」
「いいのいいのー」
と足を踏み鳴らしますので、
どこかで見た、足を正しく置く、マットをキルティングとフェルトで
作りました
そこに、名前を刺繍してよくある、横断歩道の前の足あとのような
ものを作ったのです。
15センチの足のサイズは本当に小さくて
小さくてかわいらしいものでした。
そうだよね、あかちゃんだもの。立つのだって大変だよなあ
とマットを広げるたびに、思ったものです。
ただしい場所に、足をおく、
そうしたら簡単に立てるようになりました。
はみだしたり、踏み鳴らしてバタバタしたときは
「あしは、ぴったりかな?」と
「足のまわりはね、海だよ。はみでるとねそこは、海」
②は、次の5分です。
立てるだけで、合格です。
自転車に乗ったり、木登りは素早くやるのにねえ。
違う部分(脳や筋肉)をつかっているんだな、
きっといい影響があるに違いないな、と
公園の桜の木にぶらさがっている息子をながめながら
思ったのです。
つづきます。